【助けて!】
2階に上がる階段の
全開になっている窓から
セミの声、いや合唱に聞こえる
「ミーン!ミーン!」
を聴きながら寝室に入った
IBJのシステムが14時頃まで
メンテナンスで使えないとあった
私たち相談所だけではなく
会員さんまでもがログインできない
しかしこれだけたくさんの会員さんと
数多くの相談所さんが使うサーバーは
大変な負荷がかかるのはもちろん
個人情報を扱うIBJさんとしては
まさに「命の洗濯」といえるんじゃないか?
そんなことをぼんやり考えていた
しかしこれをいいことに
仕事を後回しにしてプールに入り
クーラーをガンガンにかけて
大好きな本を読み
昼寝ならぬ朝寝をしようと決めていた
しかしプールから上がり
少し時間が経った時階下から
何やらびっくりするような声が
かすかに聞こえてきた
「えっ!すぐ行きます!大丈夫です!」
と、言ったような気がした
「空耳か?。。」
その時顔色を変えた家内が
爆発的ダッシュにて2階にかけ上がってきて
「お父さん!大変!
Sさんが助けて!って」
「えっ。どうしたん?」
「何かわからへん!
とにかく急いで行ってくる!」
Sさんとは
町内会の役員をしていた5年前に知り合い
それからずっと仲良くさせていただいている
自宅から3軒となりの家の方なのです
とにかく家内とは気が合うのであります
そんなSさんからの
「助けて!」のコールに
慌てて出て行ったのです
残された私はもう何があったのか
悪い想像ばかりが膨らみ
心配で胸が痛くなっていたのです
時間だけが過ぎ
私も顔を出そうかと思った
その時!
家内が大きな段ボール箱を
「よいせ、よいせ。」
と言いながら玄関に現れ
「お父さん!ちょ運んで!」
その中身を見ると
ステーキやエビフライ
アイスクリームにケーキ、チョコレートに
そして冷凍食品のオンパレード!!
「えっ?どうしたん?
Sさん。大丈夫なん?」
「そうなのよー!
私もびっくりしたんやけどさ (笑)」
結果
Sさんは食品会社に勤める義弟さんから
山ほど上記の代物を送ってもらい
冷凍庫に入りきらず溶けそうになったので
「福山さん!助けて!」
と、なったそうなのです
「助けて!」と言われ
慌ててしまった? 家内の
勘違いだったのであります
そんなことがあったのか?
とは思えないくらいの笑顔で
冷凍庫の中に詰め込みながら
「何もなくて良かったわぁ
あーびっくりした
しかしラッキーじゃない? 凄いたくさん!
わぁ!美味しそう!
お父さん!アイスクリームもあるよ!
これ大好きなんちゃう?
わぁ。しあわせ。。」
良かったねお母さん
さぁ。わたし。もういっぺん二階上がろ
最後までご愛読ありがとうございます
「お父さん!降りてこえへん?!!
ケーキ食べよー!」
凄い声!!!
今日は静かな朝を過ごしたい
誰か助けて
Posted at 09:39