【人間の証明】
森村誠一さんが死去された
90歳とあった
母が生前大好きだった作家のひとりである
大切に本箱の棚に並べてあったのを思い出す
「お母ちゃんもう読んだから昭二読むか?」
私の活字好きや本好きは
母の残したもので
貧しく小学校しか出ていない母が
難しい漢字が出てくると
虫眼鏡を出して調べていたのを覚えている
「お母ちゃんあほやからな
漢字読めへんねや(笑)」
そんな母が私は大好きだった
それでも思春期には
かなり刺激的な内容な本であっても
母は全く気にせず
私に本を与えるように机の上に置いていた
その本を読むことで
仕事で忙しかった母が
今どんな内容の本に
泣いたり笑ったり感動したりしているのかを
感じることが出来た
その読み尽くした森村誠一さんの本の中に
「人間の証明」という本があった
![](https://all-in-one-cms.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/besca-kobe.com/files/IMG_5462.jpeg)
この作品は映画化もされ
二度もひとりで観に行ったのを覚えている
戦争の悲哀さ母子の深い愛を描いた作品で
エンディングに唄うジョー山中さんの
人間の証明のテーマ曲
素晴らしい高音で始まる 「ママー」
その時に朗読される
西条八十先生の「ぼくの帽子」 が
何とも泣けるのであります
全てが遠い昔の話ですが
夏の夜ゆっくりと記憶の隅を辿るような
そんな時間も大切に思える年齢になってきました
もう一度読んでみるか 「人間の証明」
最後までご愛読ありがとうございます
森村誠一さん
たくさんの素晴らしい作品
ありがとうございました
Posted at 09:39