【当たり前】
「お父さん！ちょっと待って！」
夕方そらの散歩中並んで歩いていると
先に歩いていた私の足を止めた
慌てて立ち止まり足元を見ると
小さな小鳥？といっても
まだ産まれたばかりだろうか
毛も生えていない
肌が剥き出しの幼鳥が息絶えていた
「うわー！！」
驚く私を見ることもなく
さっと家内は持っていたティッシュで
ゆっくり包み込むように拾い上げ
「可哀想に。。」
そう言って
「お父さん
山の方に行って埋めてあげようよ」
「えっ気持ち悪い。。」
「何言ってんの？
当たり前よ！神様が見てるよ」
結局トボトボ歩いてついていった私は
家内と一緒に穴を掘り
裏山にその亡骸を埋めたのです
目を瞑り手を合わしている家内の真似をして
その場を離れたのですが
これだけ家内と長い間一緒に暮らしていて
たまに感じるのは
日常の 「当たり前」の
感覚の違いなのであります
基本的には夫婦なので
お互いのことを
わかっているつもりなのですが
なんと言うか悲しいかな
自分には絶対出来ないと
思うようなことがあるのです
その慈悲な気持ちや絶対誰にも見られ
褒められることもないようなことを
無性に家内は頑張るのです
むしろ進んで喜んでやるように思え
出来れば誰かに見られ
褒められたいと願う私などには
到底理解出来ないのです
こう言うと
家内を褒め過ぎ？なんじゃないと
思われるかと考えるのですが
何を言いたいかというと
要するに夫婦なんて何十年一緒にいても
それぞれの「当たり前」が違う訳であります
それを不思議に感じたり
おかしいな？ と思っても
無理に修正しようとは思わず
それはそれと考えればよくて
こんな表現はどうかとは思うのですが
むしろ楽しめばいいのです
私が？？ と感じ思うような
美談ばかりの家内の話ばかりではなく
思わずえっ？と首をかしげてしまう
笑ってしまうような行動も
日々楽しめば良いと考える訳であります
そのことを家内に夕飯時に話すと
「お父さんなんか ハハハ！ハハハ！
毎日本当面白いよー
当たり前が変やもん（笑）」
だ、そうです
この人そんなこと考えてたんや。。
と、初めて知った夜でした
最後までご愛読ありがとうございます
自分が正しいなんて思わない方が
平和に暮らせるね
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい！
心よりお待ちしております。
Posted at 09:39