【お盆】
線香の匂いが
いい香りと思いだしたのは
いつからだろう?
そんなことを家内の背後で考えていた
「お父さん
今日でお盆最後やから
一緒に手を合わせようね」
このお盆の毎日
朝の掃除が終わった頃
家内と一緒に手を合わせ
流れるようなお経
(南無阿弥陀仏。。南無阿弥陀仏)
を聴きながら
正座が崩れそうになるのをぐっと堪え
目を閉じて手を合わす
「おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん。。」
まるでそこで聞いているのか?と思うように
順番に声をかけていく
「ハイ。それじゃね。またね」
そう言って
ろうそくの火を消すのを私に委ねる
子供たち、孫たちが夏休みを使って
帰省してくれた賑やかな日々が
信じられないくらい静かになった
そっと仏壇にお供えをしてくれた嫁や
私たちの親が生きていたら
感動してくれるくらいの親孝行な息子
そしてあの賑やかな娘が
神妙な顔をして手を合わせていた
そんな夏、お盆が終わった
仏壇に毎日手を合わせるような人間になるとは
恥ずかしながら若い時は全く思わなかった
むしろ気恥ずかしいとさえ思っていた
しかし長く生きていると
先に亡くなった人に
手を合わせることの大切さを
バカな私は気長に
母や家内に時間をかけて教えてもらった
「お父さん、足崩していいよ。(笑)
苦しいんでしょ?」
バレバレだったか。。
最後までご愛読ありがとうございます
さぁゆっくり休んだぞ
仕事頑張ろっと!
Posted at 09:39