”ああ無情。。”
「チョー君おいで。こっちおいで。。」
「お父さんとこに行きなさい。
お父さん呼んでるから。」
我が家のチョコ君
冬になりコタツが出たせいなのか
歳なのか？それとも
本気で私が嫌いなのか？
最近、特に私の呼びかけに
反応が薄いのです。
コタツをめくり
「何処におるの？」と見ると
私の足の先を、器用に避け
時には家内の両足に挟まれ。。
時には家内の腕の中で
「あっ！出て来た！」
と思うと これまた、器用に
私の手の届かない所をすり抜け
キッチンの方に向かい
お水を飲むために「ガリガリガリ」と
襖を猫みたく「あけろ」と掻いている。。
一度起き上がるのも、面倒なので
通称（トントン） 孫の手で
襖の隅を引っ掛かけ、開ける。。
そして、閉める。。
お水を飲み帰って来たと思ったら
また、開ける。
そして、私に触られない様に
細心の注意を払い
「ちょっと。すみません。。」
と家内の腕の中にスッポリ。。
「最近、全然やん。。」
と言うと、家内が、意地悪そうな顔をして
「そっかな？普通と思うけど。。」
少し勝ちました。。
みたいな顔。。
「俺、何もしてないよな？」
「お父さんが？何もしてないよ。
元々、お父さんの事
そんなに好きじゃないのかもね」
「ぎゃぁああああああああ！！！」
「嘘、嘘（笑）」
「きっと、この子
私がお母さんや思ってんねんよ。」
「そんなんわかっとうわ！
じゃ俺は、お父さんやろ？」
「そうよ、だから、行かへんのんちゃう？
それが歳とってから酷くなった。。」
「それで？」
「だから、役割分担な訳。
お父さんはお父さん。
お母さんはお母さん」
「何言ってんの？
よーく考えて？犬やで！犬！」
「それが、アカンねん、犬って言うのが。」
「どう考えても
俺の方が可愛がってるよな。絶対。。」
「だけど、犬はわかるんやわ。。こっちって。。」
そんな、話をしていたら
家内のスマホに電話が。
「あっ！Sよ！」
息子からである。。
「おっ！S君じゃないか！！どしたん？」
よくもそんな
少女みたいな笑顔になるなぁと。。
思いながら
「えっ？それって出世やん！」
と言うと急に立ち上がり
キッチンの方で喋り出した。。
すると、今まで、家内の腕の中で
イビキを掻いていたチョコが
コテコテと、歩いて来て
私の腕の中にスッポリ。。
「お父さん、かわいそう。。
俺もあいつには負けるわ。。」
とでも 言っているのか
静かに目を閉じて
私を慰めた様な気がして。。
家内が息子との長電話を切り
こちらに戻って来て
「お父さん、聞いて、あのさ。。」
とコタツの中に入ると
チョコは
「お役ご免」
と私の腕の中から、静かに離れ
家内の、腕の中にスッポリ。。
「ああ無情。。。」
最後までご愛読ありがとうございます。
父親なんか。。
所詮こんなもんか。。
☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘
私達にお任せ下さい。
まずは、安心の資料請求から
メールの方はこちらから
電話の方はこちら078-707-6111です
お待ちしております。
真剣にご結婚をお考えの貴方
私達にお任せ下さい。
まずは、安心の資料請求から
メールの方はこちらから
電話の方はこちら078-707-6111です
お待ちしております。
☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘☘
Posted at 09:39
