【一時帰国】
「週末には帰れそう
もちろんいっぺいも帰るからね
お母さんに宜しくってお願いします」
次男夫婦がアメリカから一時帰国し
神戸にやってくる
留学して約半年、ボストンでの暮らしを聞いてみたい
それより何よりあのいっぺいに会えるのだ！
私たち夫婦は心躍り一時帰国の彼たちを
どうもてなしてあげようか？と思い巡らすのです
正月は帰ってこれなかったので
もう一度、彼たちに
お正月気分を味わせてあげたいとも考えたのです
そうなると家内と何を食べさせてあげようか？
2人でメニューを考えていると
「アメリカやから和食が食べたいに決まってるわな」
「そりゃそうよ、刺身は決まりよね」
「大根の煮物もええんちゃうか」
「それそれ！カボチャも炊いちゃうお」
「あと豚しゃぶやな」
「そりゃいいわ、R子ちゃん好きよ」
そんな話をしながら 一通りのメニューが決まり
大丸に買い物。
この時点で皆さまお気づきでございましょう
常日頃、近所の「ザッツスーパー」で
値段を見ながら１円でも安いものをと
堅実に買い物を済ませる家内が
あの「大丸」で手当たり次第
高級食材を買いまくるのです
「そんな食べれるか？」
「食べれるよ、なんなら残してもいい
たくさん出してあげたいやんか。。」
こんな時は絶対に家内に逆らってはいけないのは
重々承知の上で
「ま、そやな」 が必要な言葉なのであります
そうして、食事の用意をして
買い忘れた！とシャンパンもわざわざ買いに走り
次男家族を迎えに行き
「多分お腹すいてるね。（笑）」
超ご機嫌な家内が新神戸の改札まで迎えに上がると
あのいっぺいが自ら家内の手を握ってくれたみたいで
満面の笑みで車の方に向かって来たのです
そして次男が車で待つ私に
「お父さん、ただいま
迎えに来てくれてありがとうございます」
「お腹すいたやろ？」
「それがさ。。朝から仕事してたら
夕方まで何も食べてなかったんで
駅弁食べて来た新幹線の中で」
「えっ？食べたん？」
「でも食べれるよ
お母さんの料理楽しみ（笑）」
息子は一瞬で気づいたのでしょう
自分がお腹いっぱいなら
母さんが多分一生懸命作ってあるだろう
料理を食べれないんじゃないか？
そんな心配をさせないようにと切り替えたのです
「ちなみに何食べたい？」
もちろん「お刺身。煮物。」と出れば
ビンゴなのにと思っていたら
「唐揚げとコロッケ」
和食ちゃうんかーい！！
「なんで唐揚げ？」
「だって母さんの唐揚げ。コロッケ食べたい」
結果、彼の期待に応えられなかったですが
大量のメニューにもかかわらず
そして駅弁を食べたにかかわらず
「美味しいね、やはり」
と夫婦で完食してくれて
家内はご満悦となったのです
そんな次男夫婦から
ボストンでの暮らしを聞きまくり夜は更けたのです
深夜まで喋って二階に上がり
さぁ。寝ようとしたら家内が独り言のように
「そっか。唐揚げ。コロッケ。か。。
予想出来なかったね。ま、いいか」
いいと思います（笑）
最後までご愛読ありがとうございます
しかしいっぺいは大きくなっていた
びっくり！
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Posted at 09:39