【夏のアルバイト1975 ①】
「おーい!コーヒーこっちやで!!
トーストも忘れんなよ!」
「いらっしゃいませ!!!
いらしゃいませ!!」
「おう、坊主元気やな!」
「ハイ!元気だけが取り柄で!(笑)」
15歳の高校一年生の夏休み。。
当時、喫茶店全盛!

と言われた、あの時代に
「夏休みに、がっつりバイトして
デート資金稼ご。。」 と思ったのは
夏休み前に、入学式の時に
一目惚れした 女の子に
「福山君。
放課後ちょっとだけ話出来る?」
「えっ!俺か?二人だけでか?」
「うん。。」
「いやいや。アカンて。恥ずかしいって。」
「夏休みになったら、会われへんから。。。」
「会われへん!!?」
「そう。。。」
嘘やろ?まさか?ひょっとして。。
それから放課後までの時間の
長いこと。長いこと。。
そして、俯き加減で彼女が言った
「初めは、交換日記から。。」
と言われた瞬間
「はい。。まぁ。。ええけど。」
としか、言えなかった情けない自分がいて
なんせ、女性とお付き合いなど
したことが無かった遅咲きの私に
よりにもよって
入学式に一目惚れした女の子が。。
入学式から、夏休みまでの期間
好きです。。どころか
目の前に居るだけで卒倒しそうです。
とも言えず ただ、同じクラスで
過ごすだけで幸せな気持ちになり。。
友達から
「ふっきゃん。Yのこと、好きなんちゃう?」
と言われても
「アホか!好きな訳無いやろ!」
と丸坊主が少し伸びた
純情少年だったあの頃。。
交換日記か。。
「よし!!
明日には渡せるようにしたる!!」
もともと、文章を書くのは大好きな
私にとって「夢の交換日記!!」は
願ったり叶ったりで。。
一人で、近所のダイエーに
似合わないピンクのノートを買いに行き
彼女と私の名前
「F&Yノート」
と時間を掛けて 表紙を買いて
自分なりにせっせと書き綴り
3ページほど、思いの丈を書いたのです。
入学式の時から、好きだったこと。。
ずっと、近くにも寄れなかったこと。。
交換日記を始めることが
どれだけ嬉しかったか。。
延々と書いたのです。
そして翌日Yさんに
「ま。書いて。」
と気の利いたことの 一言も言えず。。
「うん。。」
と返事をした声すらも
聞こえないフリをして
歩き出すという始末。。
そして、翌日返ってきたノートに
書かれていたのは
「夏休みに何処か行こうか?」
と書かれていたのを見て
「よっしゃぁああああああ!!!
デートじゃ!!!」
と張り切ったのです。

待てよ?デートか?お金が無いぞ。。
何処に行くんだ?
任せるって書いてた。。。
よし!! 夏や!! プールや!!
それから御飯や!! いくらかかる??
当然、当時は割り勘なんてあり得ない!
と思っていた私にとって
ざっと計算しても、1万円は必要。。
それならば
「バイトじゃ!!」となった訳です。
一週間締めで、バイト代が出る
近所の喫茶店で
朝5時から、夜の9時までの16時間労働!
時給280円にも全く疲れがない!!
「君しんどないの?」
に
「いやぁ。。彼女とデートやし。。へへへ。。」
と約束した10日後のデートに
照準を合わせている私に
デートをご存知の、常連おじさん達の
冷やかしなど、全く耳に入らないのです。
「デートや。。デートやで。。この俺が。。」
そんな純情少年の、アルバイト代が入り
いよいよ明日か。。。
と 家に帰る急な坂道や
デリカシーのないオカンの
「しょうじ!!はよお風呂入り!!
冷めるで!この子は。」
そんな、現実的な日すらも愛おしくなる私。。
そしてデートの当日!!
満を持して待ち合わせの場所に向かった
私が見たのは。。
続きは明日ね。
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Posted at 09:39