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スタそさん最終話  [2014年10月25日]
”スタそさん最終話”
 
 
「ジョニーさん、今日は
 
  前期筆記試験ですよ。
 
  大丈夫ですか?」
 
 
「今日は、ちょっと自信あるねや。
 
  前は、実は自信無かったんやけどな」
 
 
「でも、学科試験で、三回も落ちてるし
 
  ちょっと問題だしましょか?」
 
 
「おお、やってくれ。。
 
  あんまり難しいのんはアカンぞ」
 
 
「じゃぁ、前方の信号機が青ですが。。
 
  歩行者が。。 クラクションは?」
 
 
「そんなもん。ブブブ!!!じゃ
 
  教えたらなアカン!」
 
 
「ジョニーさん。。そうじゃなくて。。」
 
 
 
全く、進歩してないのです。。
 
 
ジョニーさん、前期筆記試験で
 
4回目のチャレンジだと云うのに
 
合格する気配がないのです。
 
 
 
「やっぱ、スタそアホやな。。」
 
 
「スタそ。何回落ちてんねん。。」
 
 
「普通、通るで。。」
 
 
全く、意に介してないのか◯Xなので
 
50パーセントの確率でも
 
何とかなりそうなのですが
 
 
あくまでもジョニーさん独自の見解で
 
交通ルール、及びマナーが?
 
出来上がっているのです。
 
 
それでも、今回の合格への意気込みは
 
相当なもので 唯一?の教習所での
 
親友?の私が、前期試験を受けるので
 
 
「一緒に合格して、お祝いやな。」
 
 
と、試験前にウインクしたのです。
 
 
少し嫌な予感がしたものの
 
「まぁ、4回目やし。。」
 
と思っていたものの、口には出せず
 
 
結果、試験が終わった後
 
 
「どうでした?ジョニーさん?」
 
 
「まぁギリセーフやな。。」
 
 
「良かったですね。。
 
 勉強したかいがありますね。」
 
 
「まぁ福やんに感謝やな。」
 
 
「そんな事言わんとって下さい。。」
 
 
 
しかし、教習所の生徒、先生皆さんが
 
 
「どうなんやろ?スタそ。。」
 
 
「スタそ。。今回は、違うって言ってたで。。」
 
 
 
自分の結果より
 
スタそさんの結果が気になっている。。。
 
 
 
 
しかし、結果を聞くまでも無く
 
張り出された合格番号には
 
スタそさんの、番号は見当たらず。。
 
 
 
「帰ろか。。福。。」
 
 
「まぁ、また、次頑張りましょう!」
 
 
励ましながら
 
帰りの巡回バスに乗り込み
 
バスの発車を待っていたら
 
私の友達、T君が乗って来て
 
 
「ふっきゃん!今帰り?。
 
 あっ!ジョニーさんも!」
 
 
「今日どうやった?試験?」
 
 
「まぁ何とか。。」
 
 
 
スタそさんには、聞くなよ!と
 
目で合図したので T君
 
それ以上のことを聞くのを
 
辞めてくれたのは良かったのですが
 
空気を変えようと思ったのか
 
 
 
「そう言えば、ジョニーさん
 
 めっちゃ美味しいうどん屋さんが
 
 あるって 聞きましたけど?」
 
 
「誰に?」
 
 
「もちろん、ふっきゃんに。」
 
 
「まあな。。世界一やろな。」
 
 
「言ってました、言ってました。
 
 ふっきゃんが。」
 
 
 
バスの座席にもたれて
 
背中をぐったりつけていたのに
 
 
少し前かがみになった
 
ジョニーさんこと、スタそさん。。
 
 
「お前も行くか?」
 
 
「いっぺん、行きたいですわ。
 
 今日ですか?」
 
 
「俺は、行くけどな、腹ペコやから」
 
 
「そう言えば、ジョニーさん
 
 めっちゃ食べるんでしょ?
 
 ふっきゃんが言ってました。」
 
 
「俺が?。。まぁな。。
 
 まぁ食うやろな。。人よりわな。。」
 
 
 
アカン、完全に復活してるやないか!
 
 
結果、気づいた時には
 
三宮の地下街を颯爽と歩くスタそさん。。
 
 
「お前。。何で聞くんや?。。。。」
 
 
「スタそ見たいやないか。。俺も。。」
 
 
前を歩くスタそさんの後ろを
 
コソコソと歩く私達に
 
振り返る事もなく
 
 
 
「オヤジ、来たで!」
 
 
「ハイ、らっしゃい!!!」
 
 
「今日は、三人や。奥でええか?」
 
 
「ハイ、どちらでも!」
 
 
 
お客さんが、今日は居ないのである。。
 
 
 
「奥でええか。。」
 
 
どこでも、ええわ。。
 
と思いながら。。
 
 
 
「何しまひょ?」
 
 
「俺か、今日は。。そうやな。。」
 
 
あれっ?考えてるぞ。。
 
 
少し、間をおき
 
私達の顔をスーッと横目で流し
 
 
 
「スタそと、スタうと、スタそ。」
 
 
「えっ?ジョニーさん。。
 
 スタそと、スタうと、スタそ?」
 
 
「そうや、今日は三杯や。
 
 楽勝で食えるな、
 
 ペコ太郎じゃ!ハハハ!」
 
 
 
まさか、前期筆記試験を
 
4回も落ちた日に
 
いくら 私の友達に大食感!を
 
アピールしたいとはいえ
 
あまりの 無謀さに
 
 
 
「無理でしょ?ジョニーさん、せめて。。
 
 スタそと、スタうだけにすれば。。」
 
 
「アホか!三杯食べたら
 
 丁度!一周じゃ!
 
 これが美味いんじゃ?」
 
 
 
一周?何を言ってるんだ。。
 
 
スタそ。。スタう。。。スタそ。。
 
 
ブルブルブル。。。
 
そんな訳が無い。。
 
 
元気なジョニーさん(スタそさん)を
 
見たのは、その注文の時だけで。。
 
 
 
結果
 
時間をかけても、かけても
 
一向に伸びきった麺は
 
如何ともしがたい状態?になり。。
 
 
 
「今日は、調子悪かったですね。。
 
 まぁ残しましょ。。ジョニーさん。。」
 
 
 
と言って、お店を出たのです。。
 
 
「それじゃ、ここで僕ら帰りますんで。。」
 
 
と言うと
 
後ろ姿で、右手だけをさーっとあげ
 
ゆっくりと歩いて帰るスタそさん。。
 
 
それ以来、私と「スタそ」を
 
食べに行くことも無く。
 
結果、スタそさんより先に
 
卒業していく私の顔を見て
 
 
「俺ももうすぐ、卒業やからな。」
 
 
と寂しそうな顔をしていた、スタそさん。。
 
 
めでたく免許を取った後も
 
何度か会いに来てくれた スタそさん。。
 
 
「俺、真面目に働くわ。。」
 
 
と言った
 
10年以上経った、ある日
 
 
街でスタそさんを見かけたのです。。
 
 
その、傍らには
 
可愛い奥さんと乳母車に乗った赤ん坊。。
 
 
「あっ!ジョニーさん!久しぶり!」
 
 
「おおおお!!!福やん!!!」
 
 
「えっ?雰囲気変わりましたね?
 
 びっくりしました。。」
 
 
「そっか。。まぁ。。
 
 真面目に地味にやってるよ。。
 
 子供も出来たしな。」
 
 
あの時のスタそさんの
 
「鬼バチキ」の面影は全く無く
 
聞けば、町工場で、主任をやっている。。
 
 
 
「主任ですか?凄いですね!」
 
 
「名前だけや。。小さい会社や。。」
 
 
「いやぁ。。びっくりしました。。ホントに。。」
 
 
「奥さんや、俺の嫁さんや。。。
 
 オイ。挨拶しい。。」
 
 
「主人がお世話になり。。。」
 
 
「いえいえ。。。そんな、僕なんか。。」
 
 
 
優しい目で
 
僕達の事を見ているスタそさん。。
 
 
「変わりましたね。。
 
 ジョニーさん。。ホント。。」
 
 
「変わらんよ。。何も。。
 
 嫌な大人になりよんや。。俺も。。」
 
 
そうか。。。 ジョニーさん。。
 
大人になりたく無かったんや。。。
 
 
いいなぁ、なんだか。。。
 
 
最後までご愛読ありがとうございました。
 
 
いつの日か、また会いたいな
 
スタそさん。。。
 
いやぁ。。ジョニーさん。。
 
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Posted at 09:36