"いっそこのまま雲に乗って"
「秋やねぇ。。お父さん。雲がさぁ。。」
「うろこ雲?か。。」
先日、お休みの日
どこに行くともなく
チョコを連れ車を走らせ
田舎の空気を味わいながら
のんびりと。。
水筒にお茶を入れ
簡単なお弁当を作り
秋の気配を感じられる
田舎の公園の
ちょうどいい感じの場所を見つけ
簡単なシートを引き
誰も居ないのを確認し寝転がり
チョコのリードを離し
「さぁ!行け!」
と離すと、笑った様な顔になり
(私にはそう見えた)
どんどん、遠くに向かって走り出した。。
「まぁいいか。。」
と目で追っ駆けながら。
家内は、いそいそとお弁当を広げ
「お父さん。。卵焼き
美味しそうやろ?」
「あぁ、嬉しいね
オカン直伝の味やな。」
「ホンマ、おばあちゃん
甘い卵焼き、好きやったもんね。」
「久しぶりやな。ピクニックか。。(笑)」
「のどかでいいよね。。」
「あれ?いつの間に
ビール持って来たん?」
「家から。。」
「じゃぁ、お父さん乾杯!」
「何に?」
「なんかに(笑)」
それにしても、誰も居ない。。
こんな素敵な公園に。。
秋晴れの心地よい風が
こんなにも。。
と優しく私達を通り過ぎる。。
「お父さん、美味しい?」
「当たり前や。美味しい」
「しかし、多いなぁ。
普通、こんなに要らんやろ?」
「だって、チョコも食べるし。。」
「あいつは、こんな時は食べへんわ
ほら!遊んで帰ってけえへん。。」
「まぁ、それならそれで。。いいじゃん。。」
「子供達がいたら、一気になくなるね。。」
「そりゃ足りんわな。。」
「でも、子供達にも
食べさせてあげたいな。。」
「絶対、喜ぶな、全員(笑)」
「いっそこのまま雲に乗って、お弁当を
子供達一人、一人に運びたいわ
持ってきたよーって(笑)」
「どんな反応するやろ(笑)」
「やってみたいね。お父さん。」
「雲に乗れたらな。
まぁいつの日か死んだら
雲に乗るんちゃうか?」
「じゃぁ、おばあちゃんも
雲に乗ってんのやね。。」
「ああ、多分な、でもきっと
親父の周りにしかおらんやろな(笑)」
「でも、お母さんが死んだら
ずっと子供達の周りにしか
おらんやろな(笑)」
「お父さんは?」
「さぁどうかな?(笑)」
「雲に乗ってかぁ。。。」
「あっ!チョコ帰って来た!!」
「チョコ、食べる?」
と言うと
走ってお腹が空いていたのか
食べる!!食べる!!
面白い様に食べるので
まぁいいか。。とあげちゃうと
お弁当は、空に。。
「お腹一杯なったね
チョー君。良かったね」
抱き上げて、ぎゅーっと
顔を近づけている。。
嫌がらないチョコは
なすがままになっている。。
「お父さん、雲って
ホンマに乗れるんやろか?」
雲を見つめながら。。
「さぁ、どやろな。。」
家内は本気で考えているのか。。
大丈夫か。。
最後までご愛読ありがとうございます。
しかし、いい天気に恵まれ最高でした。
秋はやはり、一番好きな季節です。。
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Posted at 09:26