【チャーン島①】
12年前の年末
私はタイのチャーン島にいた
ホテルからレンタルバイクを借り確か50バーツ
(当時のレートで日本円で150円)だった
拙い英語？タイ語で
「街まで何分かかるのか？」
と聞くと
そのバイクにエンジンをかけながら
ホテルのスタッフが先に不思議そうな顔して
それからニコっと笑い
(むき出しになった歯が白かったのを覚えている)
「街まで行くのか？！」
「そうだ」
「それは無理だって（笑）
少なくとも軽く１時間はかかる！」
「いけないか？」
「いけないこともないけど
道は悪いしとにかくもう暗いから危険だ」
「大丈夫！怖くなったら帰って来るよ（笑）」
「OK！素敵なドライブを祈ってる！」
と言って
両手を胸の前で合わせる
ワイをしてくれたのです
バンコクから、パタヤ経由で
このチャーン島にフェリーで入り
船着場がちょうど街の中心で
そこからそのままホテルに入ったので
ゆっくり街を見ることが出来なかったのと
その船着場にあったタイレストランの風情が
あまりに私の興味を引いたので
どうしても行ってみたくなったのです
バイクを走らせることわずか3分くらいで
舗装もされていない
また何の灯りも見えない田舎道になり
かなり不安になったのですが
ま、これも経験か。。と
鼻歌を歌いながら50CCのバイクを
走らせていたのですが
なんだか動きが悪くなってきたような気がして
ふとガソリンのメーターを見ると
恐ろしいほどの０！！！！
まさか！！！ガス欠。。。？
落ち着け。。落ち着け。。
そんなはずはない。。
いや。。タイならあり得る。。
ガソリンスタンド？そんなものある筈もない。。
ならばどうする？？
それでも止まっている訳にもいかず
ただただ止まるな！と願いながら
バイクを走らせていると
かなり先の方でボンヤリ少し明かりが見える。。
タイの田舎でよくある
「なんでも屋？」のお店に違いない。。
こんな場所で商売など成り立つのか？
と思いながらも
なんとか助けてもらおうと
最大に困った顔をして
「ガソリンマイミー！！
チュワドウワイ！！
(ガソリンない！助けて！)」
と言うと
そこのしわくちゃの
いかにもザ！タイ人の店主が
「お前はイープンか？(日本人か？)」
と言うので
「そうだ、〇〇ホテルからやって来た」
「なんでこんなところで
バイクを乗っているんだ？」
「街に行きたい。レストランに行きたい」
「お前は正気か？
ここからならあと2時間はかかるぞ！」
「2時間！！？」
そう言われ先ほどのホテルスタッフの
(軽く１時間)と言った顔を思い浮かべた。。
それよりも私はどうしても
あの船着場のレストランが見たいのだ
結果
こちらの店が
ガソリンスタンドもしていることを知ることになり
空きコーラの瓶に入ったガソリンを
満タンに入れてもらい
「OK！これで街まで大丈夫！マイペンライ！」
と背中を撫でてもらったのです
いったい今は何時なんだろう？
とも思ったのですが
ひとまず次の明かりが見えるまでと
バイクを走らせていると
大声で大きなバイクに乗ったフアラン(欧米人)が
「キャッホー！！！」
と言いながら追い越していった
「危ない。。」
と思いましたが
それよりも人に会ったことの方が嬉しくなり
さらにスピードをあげたのです
「コケたら終わりやろな。。」
と思いながら走らせること
それでも2時間足らずで
明かりが見えて来たのです。。
やっと着いた。。。。と胸を撫で下ろし
続きは明日ね
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Posted at 09:39