【出来れば早い方がいい】
「眠くなったらボク眠るかもしれないからね」
と、小生意気な関東弁で言った途端
身体から力が抜けたようにシートに倒れた
「じいじがプール連れて行ってくれんねんて！
早よ行き！」
こちらは関西弁が全く抜けない
関東に嫁いで約10年になる娘が
いぶきを急かすのです
「市民プールでも連れて行くか。。
うるさいから（笑）」
仲がいいのか悪いのか姉のひまりと揃うと
「ギャー！ひ！ま！り！」
「ギャー！い！ぶ！き！」
とにかく音量が凄いのです
産まれたばかりの「さくら」は
こんな賑やかな兄姉にも動ずることなく
さらに３匹の犬が自分の周りを徘徊し
主役のようで主役でないような
どう考えても穏やかな人生を歩めるとも
思えない未来が垣間見えると想像し
その喧騒の中で娘は横綱のように踏ん反りかえり
「あんたに似過ぎ！」
と家内から毎度の嫌味を言われ
それならとひまいぶを少しでも離したら
静かになれるんじゃないか？ と
市民プールでも連れて行こうか？ となったのです
急かされて絶対に私から取り残されないようにと
娘はスーパースピードでいぶきを
すでに水着に着替えさせ
走って慌てて車に乗り込んだいぶきは
「じいじお待たせ」
と、やはり小生意気な関東弁で目を輝かせた
「なんじゃもう着替えてんのか？（笑）」
「ウン！！」
その答え方の元気さに
これからの2人の時間を考えると
疲れが出そうだったのですが
車に乗って二つ目の信号のところで冒頭の
「眠くなったらボク眠るかもしれないからね」
と宣言されたのです
結果、市民プールに着くまでぐっすり眠り
完全なる体力を回復したいぶきは
何十往復するんだ？と思うくらいで
プールから出たら今度はこの炎天下の中
何が楽しいのか滑り台を４回も滑り
逃げ場を失った私は孫であるいぶきの
走って滑り台に向かう姿を茫然と見ながら
今頃、娘と家内はきっと遠慮なく
クーラーが回っているリビングで
アイスクリームでも食べながら
「ちょっと部屋寒くない？」
なんて 言ってるんじゃないか？と考えてたら
やっと満足してくれたのか
あれだけ遊んでも汗ひとつかいていない
小生意気な関東弁坊主が
「帰ろっか、じいじ」
と目の前を通り過ぎたと思ったら
車のところまで走ってむかう。。
なんとか帰路についたのですが
帰りにカキ氷でも食べようと
近くのガストに寄り無事帰宅したのです
しかし年々疲れが取れにくいというか
孫が異常な成長スピードなのかはしれないですが
まだこの年齢だから良かったと思うのであります
孫と遊ぶには親は体力がいりまっせ！
出来れば早い方がいいですよ
親孝行のためにもね
いつまでも親は若くないですぞ！
最後までご愛読ありがとうございます
しかし元気だ。。。 地獄。。（笑）
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Posted at 09:39