【注射の日】
「お父さん
狂犬病の注射せんとアカンで、ほら。」
目の前には
「狂犬病予防注射」の葉書。。
「もう一年経ったんか?」
早いもので
昨年のチョコの狂犬病の注射に行き
私が逃げ出した日からもう一年経ったのだ。
この一年、チョコは概ね元気ではあるものの
やはり寄る年波に勝てないのか
日中でも寝てる頻度が多いのです。
それでも、この初老夫婦に
足並みを揃えているかのような
スピード感の無さ?は
何より日に日に愛おしく
年齢がいこうが、全くその愛情は
私たちに振り注がれているように
感じてならないのです。
思えば愛犬は
人間が「愛する」というよりも
その生きている期間が
飼い主よりも絶対的に短いので
私には力の限りの愛をいただいている
としか思えないのです。
愛を注ぐだけ注ぎ
それを語ることも出来ず
飼い主といつかはお別れをする
その一緒に暮らすわずかな時間すらも
犬は飼い主への恩を忘れないという。
何度となく子供の頃から
そんな悲しい別れを経験している私。。
そんな健気な愛犬と過ごす時間は
私たちには
とても大切な時間に思えて仕方ないのです。
家内は最近、チョコを見て
「チョー君。歳いったね。」
「お父さん、亡くなったらどうするの?
お父さん、きっとアカンと思う。」
もし?のことを考える日が少なくはないのです。
そして何よりも、チョコを溺愛している
私のその後を案じているのです。
つい先日も、急に
「お父さんええこと思いついた!!」
「どしたん?」
「チョコが死んだら剥製にしたらええやん。
ずっと一緒に居れる!!」
こんな、思いつき喋り
デリカシーゼロの人とは喋りたくない。。
そんな至ってチョコにとっては
「ほっといて欲しい。。」
平和?な日々なのですが
本日は、狂犬病の注射の日
「お父さん、逃げたらアカンよ。掴んでてよ。」
車で、行きつけの
寝ぼけまなこの動物病院の先生の
ところに向かう車中で念を押されたので
「何で逃げるん?大丈夫。今年は任せろ。」
と、言ってはみたものの
やはり見たくないものは見たくない。
そんな残酷?な一瞬?を
「はい。大丈夫ですよ!(笑)」
とチョコを騙し、注射をする
家内や先生が信じられないのです。
「全然大丈夫じゃない。。」
そんな訴える目を見てからは
出来れば逃げたい。。のであります。
しかし、病院の目の前に着いたので
「あ。先入ってて。車ちゃんと止めるから。」
助手席に座った家内に
路上駐車なので、ちゃんと縦列しないと。。
そんな雰囲気で急かして、降ろした、その時
「やっぱり無理。。」と車の中で
それはほんの一拍置いたのです。
それでも、昨年同様
弱虫扱いされそうなので
ゆっくり車を止めて、ゆっくり歩いて
病院のドアをゆっくり開けると
「もう終わりましたで。ご主人。
アカンたれやな。相変わらず(笑)」
「お父さん、もう終わったよ
また逃げたね(笑)」
見ると、アッと言う間に注射は終わり
家内に抱かれる間際のチョコの姿が。。
「もう終わったんか。何や、じゃぁ記念に」
と、写真を撮ると
家内と先生で完全に見下した感。。
そんな二人を見ていたチョコまでが
「この人は、僕の非常事態には役に立たない。。」
そんな顔をしたような気が。。
帰りの車中も、散々家内に大笑いされ
「何で逃げるん?(笑)」
と悪態をつかれ
やはり注射日は
最初から逃げておくのが無難だと再認識しました。
最後までご愛読ありがとうございます。
そう言えば、子供の注射も見たことないなぁ。。
見れるか!!!いやじゃ!!
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Posted at 09:39