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せめてもう一度だけでも  [2015年12月10日]
【せめてもう一度だけでも】
 
 
「親父歩けるか?大丈夫か?」
 
 
「。。。。。。」
 
 
認知症と診断されて
 
かろうじて私の顔を判別出来る時があるものの
 
 
表情に喜怒哀楽が薄く、その上
 
歩くスピードは、ほんの数年前までは
 
 
 
「しょうじ!まだまだ、わし走れるで!」
 
 
と元気良く言っていた
 
あの日は
 
もう戻ることは無いのです。
 
 
「そっか。スマンな。。」
 
 
母親が亡くなったその時
 
慌ただしく葬式の手配をしている
 
私たち兄弟に
 
ぽそっと呟くように言った。
 
 
決して息子に謝ることなどない父親が
 
その時初めて、本当に初めて
 
息子に頭を下げたのだ。
 
 
それから三年の日が過ぎ
 
今、車椅子を押しながら
 
肩の辺りに落ちた木の葉を
 
払いのけようとして背中に触れた時
 
父親の、あの父親の、頑丈でたくましい
 
あの身体はそこにはなかったのだ。
 
 
もう一度確かめようか?
 
しかし、私は父親の身体に触れることが出来ず。。
 
 
「寒ないか?もう眠たいか?」
 
 
「あ。。あ。。」
 
 
力なく答える父に
 
車椅子で外に出ることすらも
 
この父には、辛いのかもしれない。。
 
 
そんなことを考えていたら
 
無性に昔を思い出すのです。
 
 
自分の思うこと全てを
 
何の後悔もないだろうと思うくらいの
 
破天荒で自由に生きて来た父を
 
何度私は思ったかしれない。。
 
 
「なんで、オカンは何も言わんとこの父と。。」
 
 
母親は、そんな親父が大好きだった。。
 
 
母親が10年以上も病床に伏した時
 
声も満足に出せない、身体も動かせない母親が
 
 
その時、私らではなく
 
父親のことだけが気掛かりだった。。
 
 
それを、嫌というほど私は
 
母親に時間をかけ思い知らされたのです。
 
 
「あ。。の。。な。。お父ちゃん。頼むで。。」
 
 
これだけのことを言うのに
 
何度も何度も
 
切開した喉にチューブを入れて
 
咳き込みながら私に懇願するのです。
 
 
そんな父親が
 
三年前に亡くなった母親と同じように
 
今、車椅子に乗り
 
澱んだ目で遠くを見ている。。
 
 
そんな重さすら感じない車椅子を押しながら
 
ふと、思ったのです。
 
 
せめてもう一度だけでも
 
元気だった頃の母親に
 
 
 
「おい!今から出掛けるぞ!
 
 はよ!用意せえ!」
 
 
それを聞いて
 
 
「アホかいな!
 
 そんなすぐ用意出来るかいな!(笑)」
 
 
と、喜びを隠しきれない。。
 
 
そんな姿を見ることは
 
もう夢でしか見れないのだろうな。。
 
何を言ってるんだろうな。。
 
 
最後までご愛読ありがとうございます。
 
 
オカン。あかんなぁ。。俺は。。
 
でも、大丈夫。
 
認知症なんかに負けないさ。
  
                             

 

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Posted at 09:39