【台風よりも。。】
「お父さん、雨戸閉めよっか？」
「雨戸？そりゃ閉めとこか。」
「お父さん、子供ら大丈夫かな？」
「大丈夫やろ？大人やでみんな。」
「お父さん、台風やから
買いもん行かれへんよ。どうする？」
「まぁ。あるもんでええやろ。」
「お父さん、台風やから
お散歩大変やで。」
「チョチョチョっと、さしたらええやろ。」
昨日、台風により大雨となり
予想していたより風は少なかったのですが
予約も無かったので
自宅にて、待機していたのです。
朝早くから目が覚め、ゴソゴソ動く私に
「どうなん？」
「起きたんか？」
「うん。台風大丈夫やろか？」
と、寝ていればいいのに。。
起こしたかな？ と静かなトーンで
話しだしたら止まらない家内。。
家内は、台風を心配しているのか？
夜中に目が覚めた私を心配しているのか
わからないのです。
先日
「なんか寝苦しいなぁ。。」
と呟く私を心配して
「どしたん？寝れないの？」
「何か目が覚めるんよなぁ。。
歳やろか（笑）」
と、何気なく言った私の、歳やろか？に
「何言ってんの？まだまだ若い！」
と、少し大きな声で
珍しく反論した家内の想いは
自分達への鼓舞な訳です。
もちろん、若い時に比べたら
いささか元気？は
無くなったかもしれませんが
同じ年齢の方と比べても
多分、かなりの元気だと思うわけであります。
先日、眠りが浅かったのは
単純にお腹が空いていただけなのです。
卑しいのです。元来私は。。
しかし 家内に至っては
「この人は疲れを知らないんじゃないか？」
もしくは
「悩みがないんじゃないか？」
と思うくらいのスッキリとした顔で？
「お父さん！さぁお掃除しよ！！」
と早朝から、鼻歌を唄いながら
出来れば、逃げたい私に
「二人やねんから、さっさとしようよ！」
とやりたくもないモップで
全部屋を拭き掃除させられるのです。
「そんな汚れるか？」
と、不思議に思う私を尻目に
日々、家中を掃除するのです。
本日も、台風により
早朝に目が覚めたにも関わらず
散々、喋ったあとにガバッと起き上がり
「じゃぁ、掃除しよ！」
「へぇ。もうええやん。。」
と言う私の声が
聞こえないのかと思うのです。
「お父さん！ゴミ！今日、容器・包装の！！」
「台風やのに？」
「私出してくるわ！」
「ええわ。行ったるわ。」
「ラッキー！！ありがと！！」
大雨の中
「こんな小さな傘なんか
何処に売ってんねん。」
と思うくらいの極小の傘を自ら選び
たいして、出ないゴミを
「これくらいやったら
来週でもええやないか。。」
とブツブツと ひとりゴミを片手に
坂道を歩きながら帰ってくると
身体中、もうビチョビチョ。。。。
「おーい！！お母さん！！
タオル！！タオル！！」
あれっ？居ない？
「お母さん！！
タオル！！タオル！！」
出てこない？
どうしたんだ？
おかしい？
そんな大きな家でもないのに。。。
もしかしたら？
二階で倒れてる？
まさか？
とにかく、タオルだ。。
タオルで身体を拭き、耳を澄ますと。。
ガバッとトイレから家内が出てきて
私を見てビックリ顔！
「あれっ？スーパー濡れてる！！
凄い！！台風凄い！！」
だって。。台風より怖いわ。。
最後までご愛読ありがとうございます。
歳とれないな。。これは当分（笑）。。
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Posted at 09:39