”真綿で首を絞められて。”
「インフルエンザみたい。。」
「誰が？」
「ひまり。。
今から病院行くねんけどさ。心配でね。」
「熱高いの？大丈夫か？」
「うん。。大丈夫と思うけどね。。」
孫のひまりが、インフルエンザにかかった。。
今日は忙しいんだ。。
朝からのお見合いラッシュや
カウンセリングの予定
「今日は忙しくなるでお母さん！」
と言っていた矢先だった。。
「大丈夫、大丈夫！
そんなん心配せんで良いよ」
「だって、インフルエンザやぞ
熱高いんちゃうか？」
「聞いたらええやん。」
家内はどうして、こんなに
病気になると強気なのだ！
心配なくせに、いつも
「大丈夫やん、治る！治る！」
と言って心配すらもしてない
余裕な感じに頭が来るのだ。
「タミフル飲んだって言ってたで。
アカンやつちゃうかったか？」
「タミフル？そりゃ良かった
すぐ治るわ。ゆっくり寝たら。」
「タミフル飲んで発狂？した人もおるらしいで」
「まぁ、無い。無い。」
そんな話しをしていたら
娘がひまりの写メを送ってきて
体温計をかざして写っているのだ。。
赤い顔をして、私に助けを求めて
来るかの様に見えるのだ。。
「39.8度」
「アカン、アカン！！
お母さん！！アカンって！」
「インフルエンザやろ？そりゃ熱でるわ
それくらい。はははははははー」
大丈夫か？こんな緊急事態に
よくも笑っていられるな。。
やはり心根が、冷たいんだ。。
呑気に、朝から爪など切ってられるな。。
私は、娘から送られて来る
ひまりの絶望的な顔と
体温の上がり下がりを見せつけられながら
真綿で首を絞められてる
感じになっているのに。。
「お父さんの反応を
楽しんでんねんって、Ｎは」
「そっかなぁ。。
ホンマに熱大丈夫やろか？」
「2~3日たったら
スッコーンと治ってるわ（笑）」
「それならええけどなぁ。。」
それから、仕事に出掛け
夜に、もう一度LINEを入れると
ひまりから、ボイスメッセージが
「じ。。い。。じ。。
だいじょぶじゃ。。ないから。。」
「えっ！しんどいんか？アカンのか？」
「だいじょぶじゃないから。。ひまり。。」
そのやり取りを見ていた家内が一言
「孫にまで、お父さん
おちょくられてる。。ははは」
どういうこと？
「反応が面白いのよ。お父さんの。ふふふ」
親子孫、三世代に
真綿で首を絞められているのです。
誰か助けて！！
最後までご愛読ありがとうございます。
もっと、ドーンと構える事が出来たらなぁ。。
アカンなぁ。。
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Posted at 09:39
