【紅ほっぺ】
「ピンポーン」
玄関のチャイムが鳴る
宅急便だ
荷物を受け取った家内が
送り主の名前を見て首をかしげている
「お父さん。この方知ってる?」
住所、名前を見ても
うう。。思い浮かばない。。
しかしよく落ち着いて考えると
その姓は過去2名の成婚者さんがいる
8年前と3年半前くらいに
卒業した会員さんの姓だ。。
しかし名前が違う?
成婚した2人とも
しっかりフルネームを覚えているし
そんなこと忘れる訳がない!!
またややこしいことに?
この2人の住所が極めて近く
「加古川市」ここまでが一緒なのだ
「お父さん、どうする?
間違って送られてきたって ことない?」
「しかし、この名前は記憶がないんやけど。。」
「お父さん!凄く良い匂いするよ。。
なんやろ?果物かな?」
そう言われて、卑しいかな私も
鼻先を近づけると甘〜い香りが。。。
「お父さん、でもさ
はっきりとベスカ神戸さんにって
住所から電話番号も書いてあるから
間違いじゃないんじゃない?
お父さん、直接電話したら?」
そう言われたものの
なんだかなぁ。。と思い 躊躇し
「ひょっとして手紙でも入ってるかも?」
と、開封すると
手紙などなく出てきたのは
それはそれは美味しそうな
家内の大好きな「いちご」
「加古川産紅ほっぺ」とあった
「わぁー!美味しそ!!
早くお父さん電話しようよ!」
さすがに電話しないといけないと思い
書いてある番号に電話をかけると
コール3回で出られてこちらが
「あのー。。私。ベスカ神戸の。。」
と、言うと
「わぁ先生!!ご無沙汰してます!!
〇〇の母でございます!」
その時、初めて全てが繋がったのであります
3年半前に成婚退会した会員さんのお母様が
お母様ご自身のお名前で送ってくれたのです
最初の入会の時、お母様とお嬢さん一緒に
お越しになったことを思い出したのです
「とにかくベスカさんのおかげだと
娘といつも話してるんです!!
急にいちご送られてびっくりされたでしょう?
今日届くって知ってたんで
後から連絡しようと思ってました」
聞くところによると
結婚して2人仲良くもさることながら
お母様のご希望通りの縁談だったことが
嬉しくて嬉しくてとのことでした
6月には待望のお孫さんの誕生の予定らしく
コロナで挨拶に伺えないことを
律儀に申し訳なく思ってくださっていることが
私たちには嬉しく
「また、落ち着いたら
ご挨拶に行かせてください」
「もちろんです!
いつでもお待ちしております!」
とのことで
これで晴れて私たちの目の前にある
「紅ほっぺ」を口にすることが出来ました
味はどうだったって?
食べた瞬間、家内にしては珍しく
「美味し過ぎて、ほっぺが紅くなる!(笑)」
と、言ってました
おあとがよろしいようで
最後までご愛読ありがとうございます
しかし美味しい!!
いちご好きなひまりに食べさせてあげたい
Posted at 09:39