【かくれんぼ】
息を止めて気配を隠す私。。
ヤツの足音が聞こえる。。
ピンと張り詰め緊張感を背負いながら一歩ずつ
ヤツがゆっくり歩を進めているのがわかる。。
私が隠れているのは洗面所のドアの裏側なのだ
ヤツは自分の臭覚をたよりに
私を追っているのだ
「近い。。」
ヤツはそう感じたのだろう
その歩みを一瞬止めた。。
鼻先を天井の方に向けた。。
その瞬間
「ワン！ワン！ワン！」
ドアの向こうで
「見つけた！！」とばかり吠えてくる。。
チラッと隙間から用心深く見ると
完全に私と目が合った。。
ダメだ。。
またヤツに見つかってしまった。。
仕方がないので顔を出すと
尻尾がこれでもか！とビュンビュンに振りながら
私に抱けとせがむ
一気に抱き上げると私の鼻を甘噛みする
「痛ーい！（笑）」
夏の気配が来て
我が家ではあらゆるドア、窓が解放され
リビングから和室、洗面所、台所、お風呂場
オフィスと縦横無尽に走り回る ヤツ
そう我が家のバカ犬そらがいるのです
急に走り出した！ と思ったら
(我が家ではひとり運動会と呼んでいる)
目で追うこちらが気持ち悪くなるくらい走り回り
最後はソファで横になって無警戒の私に
「ジャーンプ‼️」
「うぐっ。。」
となるのです
とにかく遊びたくて遊びたくて
仕方がない「ヤツ」がいるので
かくれんぼをしてみようと試したところ
これをヤツは気に入ったのか
私がテレビを見ていても
和室でマッサージをしていても
少し距離を置いた場所から
ここがポイント
口を開けることなく
ジーっとこちらを見ながら微動だにせず
「隠れていいよ。。」
と促してくる
その訴えるような視線に耐えられず
ヤツの思惑通り隠れると
冒頭のような「かくれんぼ」が始まるのです
それをヤツが飽きるまで続けることになるのですが
最後は苦心して
オフィスのカウンターの中に潜んでいると
全然探してくれる気配もなく
こちらでわざと音を出しても
全く現れないのであります
仕方がないのでリビングに戻ると
家内の腕に腹這いで抱かれ
チラッとこちらを見たのです
「お父さん、まだかくれんぼしてたん？（笑）」
家内の呆れたような物言いに腹這いのヤツが
「お父さん。また明日な」
そんな顔をした。。
誰か助けて‼️
最後までご愛読ありがとうございます
今度は庭に隠れたろ。。
見つけてみるがいい。。
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい！
心よりお待ちしております。
Posted at 09:39