【17982歩の旅②】
昂ぶる気持ちを抑えお店のドアを開けると
おお！！なんと素晴らしい光景！！
50年前は少し大袈裟ですが
一瞬息を呑むようなほどの昭和そのままの
あの「ごはん屋」さんがあるのだ！
それもほぼ満席！
入り口あたりに
テーブルがひとつ空いてるだけなのです
「そちらどうぞ」
興奮を抑え切れない私を
家内は本当に嬉しそうな顔をして笑っているのです
昭和銭湯や昭和な街をこよなく愛す
私の喜びのツボを知り尽くしているので
席に着いた途端
「お父さん、当たりやね（笑）」
その声も聞こえてこないほど私は興奮していたのです
今思えば店主から見たら完全に怪しい人だと
思われたんじゃないかと思うくらい
店内を奥のほうまで見渡し
深呼吸をして昭和の香りを楽しみ
メニューを細部に渡り熟読し
満を持してその興奮をバレないよう少し声落とし
「とんかつ定食」
というと 家内は
「私！唐揚げ定食！」
しーっ！！声がデカイ！
目立ってはいけないのだ！
この興奮を
他のお客さんに知られてはイケナイのだ！
「あの人たち素人やね。」
そんなこと思われたら恥ずかしいのだ！
結果
予想以上のクオリティーにビックリし
大満足でお店を後にしたのです
「最高！気分ええわ！まだまだ歩けそう」
何故あんなこと言ってしまったのか
後悔するのですが
塩屋からさらに一駅先の「垂水駅」まで歩こうと
海岸線を歩いていたのですが
日頃の運動不足を叱咤されるように
グダグダの歩きになり
垂水駅に着いた時には
自宅に戻るバス停のベンチに座り込み
フニャとなっていたのです
しかし初めて乗る自宅までのバスに
家内と二人興奮冷めやらず
「めっちゃ楽しいねバス！」
と、窓から見える風景を他の乗客からしたら
信じられないほどのウキウキ感があり
自宅に帰ってケータイで「万歩計」を見てみると
「17982歩！」
こんな歩いたことは過去10年なかったんじゃないかと
変な自信になり
「まだまだ行けるな元気やわ俺。」
と、言うと家内が
「私、明日も行けるくらい」
ウソやろ？（笑）
最後までご愛読ありがとうございます
しかし楽しかったなぁ。。
また行こうと！
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Posted at 09:39