”いちゃいちゃし過ぎじゃ！（笑）”
「先生、年始のご挨拶に
お伺いしたいのですが
お時間如何でしょうか？」
「おお！嬉しいね！おいでおいで」
「ケーキでも持って行きたいのですが
お孫さんいらっしゃいますか？」
「要らん、要らん、手ぶらでおいで」
8月に成婚をした二人がやって来る。。
昨日、仕事始めにて
新規のお客様が説明を聞きに来る
それが13時なので
「じゃぁ11時半頃おいで」
と待っていたら
「先生！おめでとうございます！！
今年も宜しくお願い致します！」
見ると、顔の艶がテカテカになっている男性が
いつもの 「軍隊」？の様な感じで立っている。。
「おめでとうさん
おお、幸せそうな顔しとんな二人とも（笑）」
「そっか。。まぁまぁやな（笑）」
彼とは、正反対の私への対応。。
「Kは相変わらずやな（笑）
お前、太ったか？」
「太ってへんわ！
逢いたかったやろ？私に」
「ところで、ケーキは？まさか手ぶらか？」
「要らんって言うたやん！」
「アホか！（笑）一応言うただけじゃ！
社交辞令に決まってるがな（笑）」
「素直に言えよ！」
新婚間もない女性とは思えない
口の悪さ。。
彼女は唯一
私の元を卒業した会員さんの中で
私にタメ口なのである。
活動していた時から
何故かこんな感じになっていて。。
多分、私を愛しているんだろうと。。（笑）
そんなやり取りを見ている彼は
とても嬉しそうで
「先生、今すぐケーキ、買ってきましょうか？」
と、真面目な答え。。
「冗談（笑）冗談（笑）」
彼にすれば、しまった！と思ったらしく。。
本当に律儀で真面目な彼ならではで。。
「君は真面目か！（笑）」
と、新妻に突っ込まれる始末。。
「まぁまぁ、奥に座り。」
「どうやった、始めてのお正月は？」
「先生、本当に感謝しております
なんというか。。
母親も嬉しそうです、ありがたいです、
お陰様で、初詣も母親と三人で
行って参りました。」
自分の母親と同居してくれる彼女を求め
出会って2カ月で結婚！
「どうや？同居するか？」
「おお！それが一番ええわ！」
と同居に全くためらいも無く
嫁いだ彼女の、潔よさは称賛に値しますが
今や、完全に彼女と母親の仲の良さは
ホンモノの親子みたいらしくて
「母親と完全にタッグを組んでいます」
と、よくある、男性ぼろ負け。。状態が
彼にとっては最高に居心地がいいらしく
食事も母親と仲良く
彼の帰りを待って作っているらしい。。
それでも、作り慣れていない料理に
悪戦苦闘していて
「じいじ、豚汁薄いって言われた」
とメールをして来たことも。。
「文句言うてんのか？（笑）」
「ちょっと、変わろか？（笑）」
と、目の前にいる旦那に
「ハイ、じいじが。。」
と、電話を渡す。。
「もしもし、なんか文句あんのか（笑）」
と私。。
「とんでもございません！
美味しいです！ハイ！！」
新妻は遊んでいるのである。。
彼女は、楽しんでいるのです。。
少し彼女の名誉の為にお話しますが
彼女は列記とした
「神戸のお嬢様」
でその上、名門大学を
卒業された才女であります。
なのに抜群に私達に対しての
口が極めて悪い！
家内には、いつも敬語でしゃべるのに。。。
「いちゃいちゃすな！（笑）」
とにかく、二人は仲がいいのです。。
「だから、俺が言ったやろ？
この人で良かったやろ？」
「まぁまぁやな（笑）」
と言いながら顔を見合わせて笑っている。。
「もう時間や、帰れ（笑）」
「もう、お客さん来るん？
玄関のとこでサクラしよか？」
「サクラ？」
「そうそう、この相談所は最高ですよね
私達もここのお陰でって。。
演技したろか？」
「そりゃええわ（笑）しかしクサイわ
なんぼなんでもバレる（笑）」
爆笑に次ぐ爆笑な
二人の来客の時間は過ぎ
二人の仲良く歩いて帰る後ろ姿を
窓から見ながら
「あの二人、いちゃいちゃし過ぎじゃ（笑）」
と言うと家内が一言
「お父さん、ホンマ幸せそうな顔してたね。。
嬉しいくせに。。素直になれば。。(笑）」
だって。。
最後までご愛読ありがとうございます。
なんか私達三人コントみたい。。（笑）
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Posted at 09:48
