【素敵なご老人】
昨日
施設で暮らす義母に会いに行った
こちらでお世話になり約一年が過ぎ
当初は腰痛もありほぼ寝たきりだった義母が
昨日など歩行器を押しながら
リハビリするまでになっていた
と家内から聞いた
面会にも多少制限があり
今回は家内がひとりで向かい
私は施設の外で
愛犬のそらを散歩させながら待つことにした
親娘だけのゆっくり出来る時間を
大事にしてあげたいと思ってしまう
春が近いのか
暖かな日差しが眩しく感じる

目の前の
サービス付き高齢者住宅芝生の辺りに
差し掛かった時
年齢は80歳くらいだろうか?
ひとりの老婆が私に声をかけてきた
「大変申し訳ありません
少しお聞かせくださいませんか?」
「ハイ、どうぞどうぞ、どうされました?」
「私、こちらに越してきてまだ一週間なの
なので全くこの辺りを知らなくて。。
この道をまっすぐ歩くと
どこかゆっくり出来るようなところご存知?」
「この道ですか?多分。。
まっすぐ行っても何もないと思うんです」
よくよく聞くと
ショッピングセンターみたいなところに
行きたいらしく
しかしここは住宅地から少し入った
小高い山の景色の良いこの辺りから
歩いて行けるような場所にはないのであります
そのことを説明し私も暇だったので
おばあさんの身の上話から
ここのホームに入るまでの経過を
約1時間近く聞いていると突然
「あなた少し良いかしら?」
「ハイ。どうされました?」
「私、先ほどからあなたとずっと話していて
もう感動してるの
どうしてそんなに
優しくお話し聞いてくださるの?」
「ハイ?いやぁ。暇だから(笑)」
「オホホ。あなた素敵だわ
笑顔がいい
だけど少し心配なことがあるの?」
「えっ?」
「違うの(笑)
そんな顔なさらないで(笑)
あなたみたいな若い素敵な男性に
私は嫌われないだろうか?
声は大きくないだろうか?
変なことを言ってないとか?
またこんな楽しい時間は
2度と来ないんじゃないかって。。」
ご主人を亡くし子供もいないため
このサービス付き高齢者住宅なら
寂しくさを紛らすことが出来るんじゃないか?
越してきて一週間
引っ込み思案で友達も出来なく
不安だったと聞いた
なんとか元気になって欲しく
「お老婆さん!大丈夫です!
元気に参りましょう!
明るく明るく!!
また是非お会いしましょう!!」
と、言うと
「私なんだか生きる気力が湧いて来ましたわ
息子でもいたら
ちょうどあなたくらいの年齢だったかもね
本当にお声かけくださって
ありがとうございました」
深々と頭を下げてくださり
上品な笑顔で私を見送ってくれた
その物腰の柔らかさや謙虚さ全てが
なんとも神々しく美しくありました
いつか私もあんな素敵なご老人になりたい
「絶対無理」だろうな
最後までご愛読ありがとうございます
最近、思春期が始まった
孫のひまりを少しいじると
「ウザウザウザじいじ」
と返信あり。。
ううう。。
ゾクゾクしてしまった。。
ハイ品がなし。
Posted at 09:39