【手直し】
「じいじがしたとこ
全部やり直しの手直しやったんやで！」
正月六年生の孫のひまりが
こんな時にしなくてもいいと思うのですが
娘は家内から受け継いだ
厳しい教育方針そのままに
たとえどんな楽しい１日でも
絶対に勉強する時間を作り与えるのです
それに対しひまりなど
むしろ当然のような顔をして
やっているのにビックリさせられる訳であります
あの賑やかな場所のど真ん中で
宿題のテキストを広げ始めた時
「小六の宿題ってどんなん？」
と覗くと
それは国語で漢字の書き取りだったので
「なんや簡単やな
ま、小六くらいやったらわかるわ
どれ貸してみ。じいじやったるから
こう見えて漢字だけはなじいじ得意なんや」
「へー。そうなんだ。じいじありがとう」
なんの疑いもなく
じいじは勉強出来ないとも知らず
さらさらっと漢字を４問ほど解いた時に
娘が現れて
「何しとん！？ひまり自分でしないと！
じいじもしたらアカンやん！」
仕方ないのでひまりの頭を撫で
「怒られた。（笑）
あとはひまり頑張れ！」
そんなことがあったことも忘れていた先日
娘から先生に手直しされた宿題と共に
LINEがやってきて
「じいじが書いてくれたやつ
全部手直し入りました」
その他はさすが地味に
真面目な実力通りの全問正解だったらしいのです
「なんじゃそりゃ？何が間違ってんねん？」
と、家内に聞くと
「じいじが書いたんがバレたんちゃう？（笑）
とにかく自分でしなさいってことよね
要らんことせんでいいのに（笑）
ひまりが可哀想やん」
聞くと先生からも微笑ましく言われたらしく
しかし手直しはしときましたとのことで
ひまりに恥ずかしい想いを
させてしまったのですが
多分あのひまりのことだから
「うん、大丈夫！じいじありがとう！」
もう絶対宿題なんかせんとこ
最後までご愛読ありがとうございます
「もう孫の誰にも頼まれへんと思うよ。」
だ、そうです 合掌。。
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Posted at 09:39