【便利屋さん】
「はい!もちろん大丈夫です!
今からすぐに伺います!」
冬の朝一番
まだ薄暗い台所の蛍光灯のスイッチを入れると
「ぽすん。。」みたいな音と共に
電気が点かなくなったのです
実は昨年も12月の初旬に消え
蛍光灯を変えたので
毎年こんなに消えるのか?
そんなことを考えながら何度も何度も
スイッチを点けたり消したりしたのですが
全く反応がなし。。
仕方ないのでホームセンター開店と同時に
サイズが合わなく間違ってはいけないので
昨年買った蛍光灯を持ちわざわざ店員さんに
「すいません。これと同じのはどれですか?」
こんな私にそれはそれは優しく対応していただき
「えっ?昨年お買いしていただいた?
なのにもう切れた?
それはちょっとおかしいですね。。
ひょっとして蛍光灯自体に問題があるのかも」
そうは言われても
蛍光灯を買わない訳にはいかず
無駄に長い蛍光灯を抱え
自宅に帰り付け替えると
あらま!素晴らしく光輝く電灯!
「良かったね」
と逞しく付け替えてくれた家内が
安心してカバーをはめると
またもや「ぽん」と電灯が切れたのです
焦り焦り幾度もトライしたのですが
結果これは本体がダメなんだと思い
仕方ないので
近くの電気屋さん数件に電話をすると
たまたまか年末だからか
すぐには行けないとの返事が
そこで思いついたのが
「便利屋さん!」
なんかやってくれそうな気がして
人生初めての経験で
便利屋さんに連絡をすると冒頭の
「はい!もちろん大丈夫です!
すぐに伺います!」
しかし電話を切ったあと気の小さい私は
「頼んだけどいったいいくらかかるんやろ?」
「わからんけどお父さん
一万円くらいはかかると思うよ」
「やっぱりそれくらいかかるか。。
でも仕方ないわな、わからんし
直さなあかんやつやし」
そんな話をしていたらすぐに御姿これ以上の
「ざ!便利屋さん」
はいないだろうと思われるいかにも
「なんでもお任せあれ!」
のズボンの後ろに電気工具をいっぱいぶら下げ
脚立を軽々持ちながら
精悍なお兄さんがやってきたのです
「はい!お邪魔します!
あ、ここですか?
いっぺん見させてもらいます
電気が点かない?はい。はい。
カバーをしたら電気が消えた。 はい。はい。
このカバーですね?
じゃまずはちょっとカバーをはめてと。。
スイッチを入れてください。
あらっ?点きました!点きました!」
「えっ?点きましたよね。。
あれっ?おかしいなぁ。あれっ?」
あれだけ何度もチャレンジした蛍光灯が
便利屋さん1発トライで点いている!
あまりにも恥ずかしいので
頼むから1回消えてくれ!と願ったのですが
やはり最高な輝きをしているのです
「良かったです!
点きましたので様子を見てください!
また何かあればすぐに呼んでください!」
家内と2人平謝りしながら
「本当にすいません! 本日の作業代お支払いします」
と、言うとそれはそれは爽やかな顔で
「そんなん僕何もしてませんから 無料です!
また何かあれば呼んでください!」
ありがたいやら申し訳ないやらで
2人して便利屋さんを見送ったのです
この年末に優しくそして嬉しい出来事でした
便利屋さんありがとうございます
最後までご愛読ありがとうございます
しかしこの台所の蛍光灯
どうなってるんやろ? 謎過ぎる
Posted at 09:39