【風に乗って】
「お父さん
最初グイッと行きますから
気をつけてくださいね」
次男嫁に見送られ電動自転車に跨り
そらを前カゴに乗せて踏み出すと
思いのほか加速された。。
ぐらっと自転車が揺れたので
慌ててゆっくりブレーキをかけ止まってみた
振り返ると次男嫁がニコニコ笑っている
「町内を自転車で走ってくるわ
ちょっと貸して」
「ハイ。もちろんです！
気持ちいいと思います！お父さん」
また始まったとばかり
家内は半笑いで何かを言いたそうでしたが
嫁はこんな時いつも
珍しいものを見るように
そして何か楽しいことが起こりそうとばかり
期待の目で見守ってくれるのであります
私の突然の思いつきで
23時30分頃、急に東京に行くと
深い眠りについている家内に告げると
それこそ「鳩が豆鉄砲」みたいな顔で
驚かれたのですが
何故今行きたいか理由を話すと
僅か15分くらいで全ての行く準備を整え
「ハイ、用意出来たよ！」
と、なったのです
次男が東京で家を建てたのを
この目で見たかったのです
それこそ深夜に「風に乗って」の勢いで
阪神高速に入り心地よく運転していると
すぐにまさかの睡魔に襲われるという
情けなさ。。
「えっお父さん（笑）まさか眠いの？」
「大丈夫、任せとけ！」
とは言ったものの吹田のインターで
「ちょっとだけ交代して」
と、お願いしゆっくり目を閉じ
気がつけば名古屋過ぎ辺りを
気持ち良く走っている家内が
「お父さん、寝てて良いよ 大丈夫！任せて！」
結果
そのまま東京に着くまで
家内の運転で楽ちんコース！
しっかりと寝た私は
早朝だというのに元気いっぱい！
まさかこんな早朝に私たちが来るなんて
想像していないだろうと考えただけで
嬉しくてたまらない！
見上げると
想像以上の豪邸にビックリしたのですが
「おはようございます！宅急便です！」
というと
「あ。ハイ。お待ちください」
少し怪しいか？と思ったのですが
全く気がついていない様子
嬉しい対面をした時
予想以上の次男家族の驚きの顔
そして喜びの顔を見たのです
久しぶりの東京で息子が
それこそいろんなところに連れて行ってくれ
娘の家にも泊まることになり
それはそれは私たち夫婦にとって
刺激と温もりの旅だったのです
帰りの車内で
これまた元気いっぱいな家内の運転に
甘んじゆっくりと今回の旅を振り返ると
「お父さん
あの自転車楽しかったんでしょ
風に乗って凄い幸せそうな顔してたね（笑）」
だそうです
はい。バレバレ
最後までご愛読ありがとうございます
電動自転車欲しくなってきた
「ハイ。要らない！」
秒殺されました
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい！
心よりお待ちしております。
Posted at 09:39