【肩に手を！】
「どうせなら屋上で写真撮ってみようか
今日は天気いいから気持ちええで」
昨日、成婚の挨拶に来てくれた二人を
背後に感じながら
ゆっくりと屋上に案内していた
「明石大橋が綺麗に見えるで」
「うわー凄い！あー淡路島が見えます！」
この言葉が聞きたくて
たとえ望まれていなくとも私はもれなく全員
屋上に連れて行きたいのです
自己満足？？ 「それがどうした！」
幸せな二人、これからの二人に
明るい未来が待っていることを伝えたいのです
と、言えば聞こえはいいのですが
成婚退会した会員さんならきっと全員が体験した
「あること」を私にせがまれるのです
「君たちの幸せそうな写真を撮らせて！」
もちろん、優しい会員さんたちは
「もちろんです！どうぞ！」
しかし、ここからが会員さんの本当の
リアルな今を感じることをお願いするのです
「じゃ肩に手を回して」
出来る限り、さらっと笑いながら
そして強引にリクエストをするのです
この時、ほとんどの会員さんたちは
はにかみ照れ笑いを浮かべ
自然な感で男性から肩をそっと抱くのですが
慣れていない感じがとても微笑ましく
またこの時、お見合い結婚の良さを
私は感じるという悪趣味なのであります
なかには女性からパッと両手で
「離さない！」とばかりに
彼に抱きついた会員さんもいらっしゃいました
しかし本日の弊社男性会員さん
私の「肩に手を！」のリクエストに なんと！！
肩に腕を乗せただけ！
「何してるん？しっかり抱かんか！（笑）」
あとで気がついたのですが
ひょっとして肩を抱いたこともないのかも？
それくらいぎこちなく
本当に恥ずかしそうにしていたし
それを受ける彼女も彼以上のぎこちなさを感じたのです
しかしその時、私の中で
このピュアでプラトニックな二人
話すと溢れてくる二人の心根の優しさが
愛おしくて仕方なく
また新鮮で人間としての「美しさ」を感じたのです
「肩に手を！」
私は汚れているか？
こんなピュアさを失っている。。
丁寧なご挨拶をいただき二人を乗せた車を見送りながら
「ほんまにあの二人はピュア。綺麗。
心が綺麗。。見失ったかもな俺は。。」
すると家内
私の顔も見ずに階段をそそくさと上がりながら
「お父さんもピュアよ、恥ずかしがりやし（笑）」
だって。。 汚れじゃ！
最後までご愛読ありがとうございます
しかし「肩に手を！」
あの時の二人の顔。。素敵だったなぁ。。
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Posted at 09:39