【お父ちゃんのお導き】
「先々月のことやってなぁ。。
お父さん亡くなったんよ」
「おばあちゃん大変やってんね」
遠くからこちらの方を見られているような気がした
いつも散歩に行く須磨寺の公園に
ちょこんと座りパンと牛乳を頬張りながら
そのおばあちゃんはチョコの姿を見て
「この子、脚悪いんですの?」
「ハイ、先天性だと思います。
でも生まれた時からなので
本人はそれが普通で(笑)」
「あんた優しい人に出会えてよかったなぁ。」
と、言ってチョコの頭を撫でてくれたのです
「ありがとうございます。
でももうおじいちゃんで14年目になります」
「まだまだ大丈夫やなぁ。
あんた元気そうやわ
おばあちゃんなんかもう90歳になるねんで」
「えっ?90歳!お若いです!」
「いやいや、もう若ないわ。
今日もここの須磨寺に来て
「早よお父ちゃん迎えに来ておくれ」
ってお願いに来たのよ
昔よく二人でこの須磨寺に来たのんよ
神さんに頼んで「早よ私も死にたいって」
お父ちゃん死んでからなんやもう
生きとってもしゃーないってな
寂しいんやわ。これはほんまに」
「おばあちゃん、そんなこと言わんといて
なんか悲しいわ」
「あんたそんな顔して優しいんやな(笑)」
「おじいちゃんかてそんなん聞いたら悲しいなるで」
「そやろか?」
「すいません、子供みたいな私が
そんなん言うんなんやけど
きっとおばあちゃんの幸せ
祈ってると思いますけど」
それから延々とそのおばあちゃん話し込み
家族のこと
若い時のおじいちゃんとおばあちゃんが
どれだけ苦労したかを
うんうんと頷きながら聞いていたのです
それはとても勉強になる
人生の深さを 教えていただいたのです
おふくろが生きていたら
きっとこんな話しも出来たのだろうとも思ったのです
するとそのおばあちゃん
当初とは全く違う明るい顔になり
「あんたに今日出会えたんは神さんの導き
いや、お父ちゃんの導きやわ
こんな嬉しいことあらへんわ
お父ちゃんが今日、須磨寺行きなはれって
導いてくれたんやわ、おおきにおおきに
あんたはほんまに仏さんみたいやわ
ちょっとだけ拝ませておくれ」
「いやいや!いやいや!恥ずかしい
そんなそんな! そんなおばあちゃん
ぼく聞いてただけやから!」
それでも慌てる私に手を合わせ
「お父ちゃんありがとう導きなはったんやな
私なんか生きたい思えてきました」
と、謎の拝まれをされたのです
恐縮というより、どうしていいのかわからず
それでもそのおばあちゃんが
生きたいと思い直してくれたことが
嬉しくなったのです
チョコは隣で私が拝まれているのを
不思議そうな顔で見ておりました
最後までご愛読ありがとうございます
どうしてこう毎日いろんなことが起こるのだろうか?
普通に普通に生きたいだけなのに
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい。
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Posted at 09:39