【まだ3月】
眼が覚めると雲ひとつない青空が広がっていた
いったい何時間ウトウトと寝ていたのだろうか？
テーブルのスマホを手に取ろうとしたのですが
身体が思うように動かない。。
手を伸ばしたのですが微妙に届かない
仕方がないのでよっこらしょと起き上がり
時間を確かめると
お気に入りの本を読み終えてから
わずか30分ほどしか経っておらず
その割には深い眠りだったなぁと思っていたのです
「二階におるから」
「ほい」
本格的な春が来た
待ちわびた春がやって来た
あの寒い冬が嘘のような日差しが
我が家の二階のテラスに注いでいるのです
気温20度近くとは思えないくらいで
夢中になって読書をしていると
少し汗ばむのですが
大のお気に入りの場所で過ごすことが
私の日課といえばかっこいいのですが
決してそんなことではなく
自宅で仕事をしている以上
ひとりになることで仕事が進むこともあるのです
どんなブログを書こうか？
お見合いの日程の調整
会員さんとのやり取り
集中出来る場所であるのです
もちろんそんな私を家内は自由に自由に放牧し
途中で顔を出すこともないのです
しかしあまりに自由になることで
多少不安がよぎることもあるのです
逆に家内はいったい何をしてるのだろうか？
チョコは何をしてるのだろうか？
気配も感じないので階下に降りていくと
「あら。もう降りてきたん？」
「何してんの？」
「キムタクのドラマ見てる」
今ええとこやのにと
録画していたテレビを一旦停止し
なんで降りてきたん？ そんな顔をした
チョコも家内の横で身体を触られながら
「なんで降りてきたん？」
一瞥しただけで眼を閉じた
「なんか寝てもうたわ。気持ちええで二階」
「でもまだ寒いでしょ。
よー寝れるよね？ 寒くないの？（笑）」
「全く寒ない！」
ウソなのである
最初は暖かいと思ったのですが
うたた寝していたら
私の薄い頭皮は当初熱くなっていたのですが
3時間くらいの二階のテラスへの滞在で
すっかり冷たくなっているのです
しかし「気持ちいい、最高！」といいきる私を
明らかに信じていないのが顔に出てるのです
「絶対寒いと思う（笑）
まだ3月やでお父さん
そんな時に外で寝てる人いないよ（笑）」
的を得てるのですが ここは意地として
「全く寒ない！」 とごり押しの返答をし
もう一度二階に上がりスマホを覗いていると
やはり心なしか風が冷たいのです
しかし今さら寒いからと
階下に降りるのも癪に触るので
もう一度新しい本を持ってきて読んでいると
さらに風が冷たくなってきて
家内にバレないように
こっそり歩いて部屋に取りに行き
ジャンバーを上から着たのです
「お父さん電話！〇〇さんから！」
交際中の会員さんのことでと
懇意にしている仲人さんから電話が入ったので
これはラッキー！とジャンバーを脱いで
階下に飛ぶように降りていったのです
「ハイ！お待たせしました！」
息を整え明るく応えている私の横を
家内がさーっと通り過ぎ
二階に上がるのが見えたのです
まずい！ジャンバーがある！
と思ったのですが
喋り出したその電話を止める訳にはいかないと
目で追っていたのです
案の定、階下に降りて来た家内は
電話が終わる私をケラケラ笑いながら
「だから言ったやん（笑）まだ3月！（笑）」
どうもうまくいかない。。
最後までご愛読ありがとうございます
早く4月になればいいのに
真剣にご結婚をお考えの貴方
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Posted at 09:39