【パナマ帽とスピードくじ】
「三宮ターミナルホテルが閉鎖したら
ホンマに困るよね」
「これからのこと考えて下見に行くか！」
神戸でお見合いと言えば
三宮ターミナルホテルなのですが
今年の年末を持って閉館となるのだそうです
数名の仲人さんからお電話をいただき
「先生、これからのお見合い場所はいかがなさる？」
そんな御質問をいただきましたので
直接、自分の足で歩き候補を絞ろうと
先日、三宮に向かったのです
これといったお見合い場所がないと思いながら
ぐるぐる回っていたら、お腹が空いて来たので
中華を食べてから、さらに歩いていると
人気の雑貨屋さんを見かけ
平日なのにあまりの人混みに？ 興味が湧き
思わず中に入ると、明らかに浮いた感が満載で
誰とも目が合わないようにしていると
どこからともなく現れた家内が
「お父さん、頭熱そうやからこの帽子買ったら？」
陳列されていたパナマ帽を手に取り
カポっと私に被せるのです 私が
「似合うか？」
と聞くと
「めっちゃ怪しい！（笑）」
店内に響き渡るような声でゲラゲラ笑うのです
さらに
「私も買おうかな！パナマ帽！」
そこまでは良かったのですが
本日の家内はどこかおかしくて？
「ついでにサングラスも買っちゃえ！
これでお父さんとおそろい！（笑）」
二人の姿を店内の鏡で確認しながら
「夏仕様！」
そう言って、トータル1500円のパナマ帽スタイルで
三宮を闊歩していたのです
決して誰にも会わないように。。そう願いながら
やはりお見合いの場所を探しながら歩いていると
ふと、目にした「宝くじ売り場」で私が
「なんか当たりそう、パナマ帽やから」
本当にそんな直感が湧いたのです
「やめときって！絶対当たらんよー」
そう言う家内を振り切り宝くじ売り場のおばさんに
「このスピードくじ下さい」
「何枚でっか？」
家内のパナマ帽サングラス姿を見ると
絶対に1000円以上出る雰囲気ではなかったので
「じゃ五枚だけで」
その場でいつもならば見るのですが
本日の最大の目的
お見合い場所を探すことが先決なので
家で見ようとなり
それから2時間以上探したのですが
ここ！と言った場所も見当たらず
何件かのお店の写真だけを撮って帰って来たのです
しかしこの日の熱さは半端なく
少し歩いただけでも汗が噴き出るような
日中だったのですが、パナマ帽のおかげで
少し熱さが緩和されたのです
夜にはスピードくじを買ったことも忘れていて
翌日、就寝する前に家内が
「あ！お父さん宝くじ！」
と、言うので2人で私二枚、家内三枚の
スピードくじをクシュクシュ？
（家内は何故か一円玉でやりたがる）
と開いていくと
家内がめくる最後の一枚が
「あ！揃ってる！当たり！」
「え？何等？！」
何だか、UFOみたいなのが揃っていたのです
2人とも老眼なので
それはほんの一瞬ですがよくわからなかったのです
「お父さん！4等！いちまんえん！ やった！」
はしゃぐ、はしゃぐ。。
「お母さん、要らんって言ってたやん」
と言うと
何かを言葉を返さないといけないと思ったのか
「パナマ帽スタイルやからラッキーやったんやわ」
と、全く意味不明なことを言い返され
あの日以来、私たち2人は
パナマ帽スタイルで出歩く事になっているのです
街でもし私たちを見かけたら
その不自然なスタイルを
ご理解いただければ幸いにございます
最後までご愛読ありがとうございます
一万円、どうしたかって？
しっかり家内の通帳に入りました。。
真剣にご結婚をお考えの貴方
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Posted at 09:39