【走れ！ベスカ】
「ゼェゼェゼェ。。お父さん間に合った？」
お見合い最終午後３時の
本日デビューの会員さんのご紹介を
三宮ターミナルホテルで済ませ
午後３時３０分のオフィスでの
新規面談のお約束まで残り３０分で
間に合うかどうか？
「絶対帰って来るからね」
跳ねるように午前に
お見合いの紹介に向かった家内を駅まで送り
「ご苦労さん。頼んだで」
真面目な顔で私が言うと
「お父さんも今日はゆっくりしたら？午後からやし」
そんな甘やかしなご提案をいただいたので
まぁ久しぶりにひとりになれたことだし
「さぁて何をしようか？」
そんな妄想にも全く何の名案も想い浮かばず
チョコを触りながらテレビを観て
うたた寝をしていたら
「メールが来る来る！！」
お見合いの申し込み！
申し込み依頼！
会員さんからのLINE！
相談所さんからの電話！
アカン。。
もうオフィスに行こう。。
遊んでる場合じゃない。。
家内も今頃は
「こんにちは！
今日はありがとうございます！
わぁ！素敵！」
なんて元気に頑張っているはずだ。。
ダラダラと用意をしながら
「忘れものはないか？」
家内がいたら
「ハイ！OK！」と身ひとつで行けるのに
自分ひとりならこんなに大変なのか？
確認に次ぐ確認を取りながらも
カッターシャツの腕のボタンをつけるだけなのに
こんなに大変だったか？
改めて日頃
全て家内のお世話になっているんだ。。
そんなことを考え車でオフィスに向かい
家内に頼まれたパソコンや小荷物を抱え
オフィスに入り電源全てをオンし
「よし。これで大丈夫。。」
用意万端！
さぁてスマホでチエックしよか？
そう思いポケットの中を探すと
「あれっ？ない！」
そうです。。ないのです
オフィスの中を
思い当たる置きそうな場所を探すのですが
全くないのです！
まさか車の中？
いやいやそんなハズはない。。
そう思ったのですが
出来ればこの悪天候！
吹雪舞うような駐車場まで絶対に戻りたくない！！
ソフアに座って目を閉じて考えたのですが
無い物は無いのです。。
仕方がない。。
そう思って、もう一度オフィスの鍵をかけ外に出ると
雨？みぞれ？吹雪！！
アカン。。走るしかない！！
そう思って駐車場まで
自分の中で結構なスピードで
濡れたくない！ そう思って走ったのです
「ゼェゼェゼェ。。あった。。」
置き忘れたていたスマホを確認し
またまた全力でオフィスに戻り
呼吸を整えて落ち着いてから １時間後
「ゼェゼェゼェ。。お父さん間に合った？」
見てられないくらいの疲れよう。。
もうお互い年なので
出来れば走らない方が良いと思うのです
しかし私、案外走れたぞ。。
まだ若いか。。
ハイおめでたい
最後までご愛読ありがとうございます
しかし他人が見たら
「あれって走ってんの？」
そんなスピードかも
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい。
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Posted at 09:39