【オカンの命日】
先日、母親の命日に墓参りに出かけました。
早いもので、三年経ったのです。
神戸市東灘区の「住吉霊園」
というところにある母親が眠るお墓は
神戸の街が一望出来る高台にあり
先日は
風もなく穏やかな一月の陽気でございました。
「早いもんやな。もう三年経ったか。。」
私がお墓にお水をかけながら呟くと
「ホンマに早いねぇ。おばあちゃん。」
と語りかけ
周りの雑草を抜きながら家内が
せっせとお墓周りを手際よく綺麗にしていくのだ。
「あのね。おばあちゃんね。おじいちゃんね。。」
「あのね。おばあちゃんね。Rね。
(長男のこと、特に母が可愛がっていた)」
「そんでね。おばあちゃんね。私らね。。」
延々と、さも、そこに居るかのように
語りかけるのです。
「（笑）オカンも
よっちゃん、よー喋るなって思ってるで。」
「お父さんもちゃんと報告しときね。」
「何を？」
「ハハハハ！！何でもええやん！
毎回！何で黙ってるん？」
お墓参りに行くと
何故か黙る私が不思議なのか？
「はぁ？喋るか？普通？」
「まぁええわ。（笑）ちゃんと手合わせて。」
子供に言うみたく家内は
ロウソクの火を灯し
ちらっと、こちらを見てから手を合わせたのです。
「おばあちゃん
昭二、頑張ってます。応援してあげてね。」
「頑張ってますて。。。。」
それならば！と思い、大きな声で
「オカン、早いな。もう三年経ったんやて。
びっくりやな。まぁ、みんな元気やから
心配要らんで。ほなな」
と、言って急いで立ち去って
歩き出す私の背後で家内が
「恥ずかしいんやわ
昭二。アホやろ？おばあちゃん（笑）」
そんな声がした。。
まさか、墓に居る訳もない？ので
雲ひとつない青空を見上げて
独り言
「オカン。相変わらずやろ？」
最後までご愛読ありがとうございます。
オカンが口を酸っぱくして
いつも言っていた
「背筋を伸ばして、前向いて！」
出来てるかな？俺は。。 どや？オカン
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Posted at 09:39