【静かなお昼御飯】
「お父さん、何食べようか？」
「何でもええで。」
「じゃお餅焼くね。」
「はぁ。またお餅か。。」
家内が、お餅を焼きに台所に立った。
息子達が帰り
娘は、旦那の実家が同じ神戸なので
まだ、正月を旦那の実家で過ごしているのです。
なので
二人だけの、久しぶりの我が家なのです。
チョコのいびきの音も
台所で、餅を裏返す音までもが聞こえてくる
あまりの静けさなのであります。
怒涛のような、あのお正月。。
大晦日は、大阪の鶴橋、天神橋商店街
元旦は、ポートピアホテル、親戚の集まり。。
２日は、義母を交えての食事会、初詣。。
少しの移動も
まるで修学旅行の引率？みたく
気が抜けないのです。
そんな慌ただしい日が嘘のような、本日なのです。
頂いた
会員さんや、成婚していった会員さんからの
年賀状をじっくり読み返しながら
自筆で年賀状を書いたり
完全に動き出している？お見合いへの
お申し込みや日程の調整。。
少し、頭がボーッとしているか。。
頭を大きく振って、目の焦点を合わせてみた。。
テレビの音や、宅急便の車の音さえも
耳元のすぐそこにまで 聞こえてくるのです。
家内も朝から無口で
私も喋ることも少ないのです。
出てきた、焼き餅はひとり６個もあり
「こんなに食べれるか？」
「食べれるよ。大丈夫。」
と、言った家内が、珍しくそれは本当に珍しく
少しだけ残して 生ゴミに捨てたのです。
「お母さん、しんどいか？」
「うんうん。大丈夫！大丈夫！元気よ。
今はホッとしてるだけ。（笑）
お父さんもそうちゃう？」
「俺か？俺は、全く大丈夫やな。
二人の方が楽やなやっぱり。」
「まぁそうかな。（笑）
でもね。なんか味気ないね。
二人で食べてもね。」
「そっかな。。」
「もっと、作れば良かったかなぁ。。
カレーとかハンバーグ。。」
「お正月のこと？」
「R好きなんよね。カレー。Sも好きなんよね。。」
そう言って、冷蔵庫を意味なく開けて
「ほらっ。余ってるよ。これだけ。」
そう言って
私に冷蔵庫の在庫？を見せるのです。
「じゃ餅じゃなくて
カレーしてくれたらええやん？」
「そうやね。またね。」
と言って静かに家内は冷蔵庫を閉めたのです。
あぁ。。始まったな。。お正月後遺症が。。
改めて実感。。
家内は、母親なのだと。。
最後までご愛読ありがとうございます。
毎年、これを越えなけれなイケナイのです。
皆さん如何でしょうか？
皆さんも一緒なのかな？
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Posted at 09:39