【君は君】
「私、個性がないので
どうしたらいいのか。。」
「個性がない？」
お見合い前に不安なのか
深夜の電話。。
「先生、今大丈夫ですか？」
「おーもちろんじゃないか！どうした？」
「なんだか、不安なんです。」
「不安か。。そうか。。眠れないの？」
「寝ようと思うんですけど。。
先生の声を聞きたくて。。」
「ありがとう。嬉しいね。
じゃぁ何が不安？」
「私、特別これと云って美人でもないし
学歴がある訳じゃないし。
親も平凡だし。スタイルも良くないし。
面白いこともないし。。。」
「うん。うん。それから？」
「趣味もそんなにないし。。
あっ！それから背も低いし。。」
「なるほど。。」
「これって、結婚するには難しいですよね。」
「でも、お見合いの申し込みは
たくさんあった。よね？」
「それが不思議なんです。
だから不安なんです。」
「じゃぁ、さっき言った。
特別美人でもない。。。。
いろんなこと聞いたけど
君は自分のこと嫌い？」
「嫌い？嫌いなのかな。。
わからないんです。」
「少なくとも、僕は君が好きやな。
先ず真面目。 それから、えくぼが可愛い。
誠実。その上謙虚。そして料理も
何パターンか得意料理がある。
もっと言おうか？時間に正確。親孝行。
自分を分析出来る冷静さを持っている。。
それから。」
「ちょっと待って下さい（笑）
そんな褒められたことないから（笑）」
「もっと褒めたいね。
出来ればブログで
１ページ綴りたいくらい（笑）」
「だって。先生みたいに。
面白かったらいいのに。って思う。」
「そりゃ君無理やって。（笑）
君が僕みたいなキャラやったら困るわ。」
「だって羨ましい。。」
「僕の方が羨ましいわ。
君、自分の魅力を
ちゃんと冷静に見てるか？」
「。。。」
「君は君やで。
いいか？君はどんなことがあっても
残念ながら？一生、君と
付き合わなければいかんのよ。一生。
だからたとえ、誰も君のフアンがいなくても
君は君のフアンでないといけない。
少なくとも
自分だけでも自分を応援するの。
そうじゃないと悲しいよ。
それは、人と比べないこと！
君は君なの。誰にもなる必要はない。
大切なのは
君が君らしく自分を大好きで居ること！
そうすれば、ものの見方から
全て変わってくる。不思議なほどね。
もっと言えば、周りも全て変わってくる。
自分で自分を褒めたいくらいに頑張った。
その準備。その覚悟。
それが出来た人間に人は引き寄せられるの
大丈夫！心配ない。自信持って！」
「わぁーーなんか自信が出てきた。。
君は君か。。
ありがとうございます。」
「もう眠たいから寝よか（笑）」
「私も眠い（笑）」
「なんじゃそりゃ（笑）」
彼女からの電話を切った後
隣を見ると、チョコと家内が仰向けになって
「わたくしたち幸せでございます。」
そんな感じで、熟睡されていらっしゃる。。
「普通目が覚めるやろ。。」
と独り言。。
「君は君か。。」
最後までご愛読ありがとうございます。
お見合いうまくいきますように。。
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Posted at 09:39