【空っぽの冷蔵庫】
「お母さん。
飲み物ないの?全然ないけど。。」
「みんな持って帰らせたからね。
仕方ないね。」
それにしても
この冷蔵庫の中身のなさは一体なんなのだ!
先日、嵐のように去って行った
娘一家が帰る時
「これも、要る?」
と言って冷蔵庫の中身を総ざらいして
家内は娘に渡すのだ。
娘達が来た時には豊満にあった
あの冷蔵庫。。
開けると飛び出しそうな
素敵なラインナップ。。
それが今はどうした?
一人暮らし仕送り生活大学生の
冷蔵庫の中身みたいに
なっているじゃないか!
あれだけあった飲み物。。
午後の紅茶。ポカリ。
オレンジジュースにカルピス
アップルジュースにヤクルト。
そしてビール。。
アイスクリームも冷凍庫に
満タンあった筈なのだ。 なのに。。
「お父さん。お水冷えてるよ。」
「お水!?」
家内は水道水をいつも貧乏くさく?
冷やしているので。
何故かそれだけは飲む気がしないのですが
よりによって、そのお水でどう?だと!
要らんわ。断る!
「全部持って帰らせたん?」
「そうやで。要るやんか。子供もおるし。」
「俺のは?お風呂上がりのんは?
一本くらい残ってないの?」
「ありませーん!」
その上どうだ。。
見ていたらご丁寧に 洗濯洗剤や
あらゆる生活用品までもが
娘の車に吸い込まれていく。。
「お母さんラッキー!ありがと!」
と家内以上のえべっさん笑顔が出来
家内を手玉に取る娘が
「じゃあまたまた!」
と子供達と帰って行った。。
二人になると
今迄の賑やかさから一転。。
冷凍庫のモーターの音ですら
聞こえてくるほどの静けさ。。
「やっと帰りましたな。
お父さん。ご苦労様でした。」
「めっちゃうるさかったな(笑)
まぁ当分静かでええわ。」
「ふーん。。そうなん。。ふふふ。。」
「何笑ってんの?」
「なんか。。お父さんの顔。。
この空っぽの冷蔵庫みたい。。」
「俺が?お母さんやろ?」
「最後見送るとこ、本当最後の最後は
家に入るね。いつも。」
「テレビ見たかっただけじゃ。」
「ふーん。。そうなん。。
泣くのが怖いんか思った。。」
大勘違いのデリカシーのない
この古女房に 「喝!!!じゃ!」
最後までご愛読ありがとうございます。
しかし、ホンマに空っぽやん。。
水飲も。。しかし水て。。
真剣にご結婚をお考えの貴方
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Posted at 09:39