【くら寿司仰天。】
「お父さん、遅くなったね。
ご飯食べて帰ろか？」
「あんまりお腹空いてないなぁ。
家でお茶漬けでもええで。」
「お腹空き過ぎたかもね。
私も別に良いかも。」
平日の夜、お見合いが三宮であったのを
家内が立会いに行くので
私が車を出して送って行った帰り
時計を見ると20時をとっくに回っていた。。
私の腹時計？は夜は19時になると
「ボーン！ボーン！」と鳴り始め
その時間にお恥ずかしい話。。食べそびれると
身体が 「今とちゃいまっせ。」となるのか
子供の頃から
朝は7時半、昼は12時、夜は19時と
３歳の幼児みたいに規則正しい
「食生活お子ちゃまお腹」なのです。
もちろん、時間通りに毎日
送れることなど難しいのですが
「ある時間」を過ぎてしまうと
食欲がなくなるのです。
それを、熟知している家内は
「あっ！お父さん！12時！」
と、街のど真ん中でも
声を出すことも珍しくないのです。
そんな、先日
「ある時間」を過ぎた私に 何故か毎回
必ず合わさなくともいいのですが
家内は
「私も。そうでもない。。」
と言うのです。
結婚して30年以上
そのパターンで送っているせいか
家内もお腹が空かないのかな？
と思ってくるのです。
「でも、お寿司くらいだったらつまめるね。」
「まぁ、少しやったらな。」
「じゃぁ行こう！くら寿司。」
車の中で「閃いた！」みたいな
幸せそうな顔をして
「レッツゴー！」
と悲しくなる昭和スタイルの
右手を挙げている。。
ハンドルを切らされ向かったくら寿司。
中に入ると
忙しい時間は過ぎたのかかなりのガラガラ。。
「19番のテーブルでお願いしまーす！」
と元気よく案内された その席で
タッチパネルを眺めながら
「お母さん。何食べる？」
「うーん。。
炙りチーズサーモン。あと。何しよ？」
家内は何故か回転寿司のタッチパネルは
私のお役？と思っているのか
一切自分で注文することはないのだ。
「じゃぁとりあえず。。」
とまぐろを含め5皿を頼んで待っていると
「お父さん、今日の人良い人で良かったわ。
多分OKと思うよ」
「そっか。。
そりゃ良かった。OK貰えればいいな。」
と話していると
その頼んだ5皿が出て来たのです。
「美味しい？」
「うん。まぁまぁ。何かお腹空かんのよな。」
「あっそ。じゃぁ、ガラポンしよ。」
と５皿で一回の
ガラポン？のゲームをするため
お皿を流し込むと
「。。。。。残念。。。」
「もっと頑張れ（笑）」
と言いながら
もう背中が椅子についていた。
「お母さん。もう要らんの？」
「あと。ひとつづつ頼もうか？」
「そうやな。」
と、頼んだ。。トータル7皿。。
「もうお腹一杯やね（笑）」
結果、お会計するまでの所用時間。。
時計をチラっと見ると
何と！入店から14分！！
「７５６円です！」
「７５６円！！」
「ごめんね。ごめんね。
あの人がお腹一杯らしいの（笑）」
と先に出ようとしている私を指差し。。
背後で家内がレジのお姉さんに
高音の声で言っているのを聞き
他人のふりをして出て行く私を
笑顔満開で追いかけて来て一言。
「お父さん！お父さん！
７５６円やったよ！７５６円！！
くら寿司仰天やね（笑）やすー」
だって。。
それも高音。。ソプラノ。。
君に仰天です。 合掌。。
最後までご愛読ありがとうございます。
７５６円か。。こりゃ良いな。
少し時間を毎回ずらしちゃおうか。。
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Posted at 09:39