【陽が沈むまで。②】
「やっぱり先発ヘコビやな。。」
「そやろ?そやろ?
俺、ゆうたやんな?ふっきゃん。」
「ああ。。ホンマや。。」
一回の表
我が4組の自慢のエース「テツオ」が
見事に三者凡退に退けたのだ。
三振。
セカンドゴロ。
そして私が守る三塁ゴロ。。
少しファンブルしそうになるも辛うじてアウト。
「今のセーフやろ!絶対セーフやろ!!」
「アホか!審判がセーフゆうたらセーフじゃ!」
当時、審判だけのために
他のクラスから審判の参加という
いくら公正なジャッジを求めると言っても
その為だけ?に 学校帰りに
時間を取らなけれなイケナイので
お分り頂きたいのですが
それくらい我々は真剣だったのです。
「ヘコビ、めっちゃええ音出しとるがな。」
一回の裏、守りについた
ヘコビの投球練習を見ていると
「パアンンンンッ!!!!!」
「おい。おい、あいつ
あんな早い球やったか?」
すると、さとしが横から
「あいつな、オトンと毎日練習してんねや。
俺、見たわ。」
「ホンマかいな!
アカンわふっきゃん。。どうしょ?」
「ビビるな、お前、ちょっとうるさい!
黙れ!お前一番やろ!
早よカツーン言わしたれ!」
アカン。。。
やる前からビビっとる。。
あいつはホンマに気が小さい。。
と思いながら。。
一度ファールは打ったものの
きっちり三振で帰ってきて
「アカン。江夏や、江夏!見えへん!」
続くバッターも
いいとこ無しの三振。。。
「ホンマや、ふっきゃん江夏や。。」
「ホンマかいな?お前でもアカンか?」
「ああ。。カーブ投げよる。。」
「カーブ?カーブってか?」
いつも冷静な
あのしみっちゃんまでもが言っている。。
「まぁ始まったばっかりや。俺まで回せ。」
と3番バッターを送りだしたものの
三球三振。。
「アカン。あいつカーブや。
カーブ。ほんもんや。。」
お前までもが。。。と思い振り返ると
ヘコビがこっちを見て
「まぁ次はお前じゃ!」
みたいな顔をしたのです。
「まぁええわ。今日は投手戦や
我慢比べじゃ!気持ちで負けるな!」
と言って、二回の守りについた
私の頭から 先程の
「カーブや。。」の声が離れないのです。。
しかし、我がチームのエース「テツオ」も
全く相手チームを寄せ付けない
ピッチングを してくれたのです。
いよいよ、二回の裏の
先頭バッターの私の番が。。。
続きは明日。。

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Posted at 09:39