”よくぞ言ってくださった！②”
「そうなんですう。この人が甘やかし過ぎて。」
「ありゃま、そうなんですのご主人？」
「いやぁ、私はスパルタです（笑）」
「そんな風には見えませんわ、ご主人ホホホ」
「何だか太っちゃいましたね（笑）」
「愉快な方ふふふ。」
通常はこの辺りで
「それでは、また」
となる訳でございますが
おばさま、全然立ち去る感じが無い。。
それならと
「お母さん、このチワワ
可愛いですね？二匹とも。」
「いやぁ。私も甘やかし過ぎて
困ったものですのよ」
「いやぁ、お母さん
(何故かお母さんって言っていた。。)
凄く丁寧にブラッシングされてますよね？」
「本当、この子達の美容院代が
高くつきましてよ。ホホホ」
(全く、美容院代など、意に介さない。。
出で立ちなのだ。)
それに比べ、我が家のチョコ。。
寒がり？なので
私の、大好きな短髪にしたいのだけれど
ひと冬は、全く散髪させていなかったせいで
もう 「ボーボー！」
すでに、チワワの面影は無く。。
小さなチワワ二匹を目指し
今にも飛びかかりそうな
巨大ハムスター！
と化しているのだ。。
もう一匹の、シュナウザーには
見向きもしない。。
「ありゃま、ご主人
この子発情してらっしゃる？」
「いやぁ、まぁ最近
何が発情かわからないですね（笑）」
「ありゃま、去勢してらっしゃらないの？」
「なんか、可哀想で、同じ男として。。。」
「オホホホ！！オホホホ！！」
(どうしたんだ？
えらいツボ？にはまったか？)
「あなた、愉快ね、本当愉快！」
「考えたら、そりゃお母さん痛いですわ。
き〇タマが取られるなんて」
「オホホホ！！オホホホ！！！！
あなた、ホホホ！！」
(そんなに可笑しいか？
突然、止まらなくなって来たぞ。。)
「ごめんあそべ
ご主人愉快な方ね、奥様？」
「すみません、本当、下品で。。」
「それはそうと、あなた
このチワワちゃん、何歳なの？」
「ハイ、9歳です。」
「ありゃ、そりゃイケマセンわ
一匹だけでしょ？
このワンちゃんだけでしょ？」
「はい？」
「あなた、このワンちゃん
亡くなったらどうしますの？」
「そうなんですよね
きっと耐えられないかなぁ。」
「それよ！それ！私なんか、もう絶対無理！
だから順番に、買い続けてるの！
この子は8歳、この子は4歳
この子は2歳。。」
「買い続けてる？」
「そうですわ、どんな時でも絶対に
ワンちゃんが居ないと私死んじゃいそう。。」
「ですよね！僕も思うんですよ。
この子がもし。。って考えたら
早く、もう一匹欲しいと。。」
「奥様！絶対、買ってあげた方が良くてよ！
この方、絶対無理よ！
ワンちゃんを見る目が違うわ
お優しい目ですわ、私にはわかります！
早く、買わないと大変になります事よ！」
「お母様！！思いますよね！
もう一匹買わないとダメですよね！
ねぇ母さん。」
家内を見ると
「あぁ。。この人(このハゲ)
を勢いつけさせて。。」
みたいな顔をしている。。
それでも、そのおばさま、畳み掛ける様に
「奥様、買ってあげなさい！
この人は大丈夫だから！」
(もっと言ってくれ！いい感じだ。。)
「よく考えてみますね
でも本当今日は暖かいですね。。」
「本当、暖かいですわ
もう春かしらね。ふふふ」
「それでは、また、失礼します。」
「それでは、ご機嫌よう。」
「失礼します！」
そう言って話を切り上げられた？私は
家内に向かい
「ええ事いうなぁ。あのおばさん」
「そう？」
「そりゃさぁ、俺も思うよ。二匹は居ないとな
まぁ三匹とは言わんけどな」
(実は心の中では
10匹でも良いと思っている。。)
「まぁ考えとくわ。。」
「まぁ、そやな、しかし
よくぞ言ってくださった！
って感じやなぁ」
「えらい人に会ってもうたわ。。」
「多分、あの人の言ってんのは当たってるな」
「そうかなぁ。。
まぁこれも縁みたいなもんやもんね。」
ふふふ。。。
家内が揺れているかもしれない。。
本当、よくぞおばさま、言ってくださった！
どうなるのか？二匹目か？
最後まで、長々と
ご愛読ありがとうございます。
皆様のご意見は如何でしょうか？（笑）
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Posted at 09:39
