”静かな家で。。”
「お父さん。。お父さん。。風邪引くよ。。」
「あぁ。。寝てたか？」
会員さんと、メールでのやり取りをしながらも
気がついたら うたた寝をしていた。。
家内は、台所で夕食の
「筑前煮」と「かす汁」と軽い揚げ物を 作るね
と言ってコトコトやり出した。。
までは覚えてはいるのだけれど。。
ぼんやりと、今日のカウンセリングに来た
会員さんの事を 考えていた。。
「先生、頑張りますね、頼りにしてます！」
と言われ
「任せろ！大丈夫！」
と握手して別れたのも、4時間前か。。
正月に家族が帰って来て
本当に慌ただしい日々だったなぁと。。
それにしても、こんなにも静かな家だったか？
あの、「賑やか大パーティー！」の毎日が
嘘の様な静けさに
「お母さん、寒いなぁ。。。
あの時は全く感じんかったのになぁ。。」
家の中が寒いのである。。
みんなが居た時には
あんなにも「暑ーう！」と
幾度となく 暖房や、炬燵を消したのに
幾ら炬燵に包まっても 寒いのだ。。
その上、怖いくらい静かな、この家で
耳を澄ませば 家内の台所での
包丁の音までもが
「トントントン」と 聞こえるのだ。。
「お父さん、やっと静かになったね。
あぁー賑やかやったよね。。」
「大丈夫か？お母さん？」
「何が？」
「いやいや。。いつも、みんな帰った後は
少し寝込むからさ。。」
「ぜーんぜん！！ホッとしてるよ。。
大変やったもんね！」
嘘なのである。。
家内は。。私に何年経っても
同じ事を繰り返すのである。。
先ず、一週間は、元に戻らないのだ。。
それも、大体
「わー、やっぱり二人の方が楽よねぇ。」
「二人分やから、楽チン楽チン！」
日頃言わない事を、敢えて言うのだ。。
静かな家で
二階にも届くんじゃないかと
思うほど大きな声で。。
「楽しかったなぁ。。」
と言うと
「まぁ大変やって。
お風呂もみんなが順番待ちで
何時間もかかるしね（笑）」
「でも、それはそれで。。」
「この静かな感じがいいねぇ！お父さん！」
その後が続かないのだ。。
やはり、家内は、家族が溢れ
慌ただしく動いている時が
どんな時よりも輝いているのだ。。
少し、大きめの声を出して言ってみよう。。
「子供らも、大満足ちゃうか！
めっちゃ喜んでたで（笑）」
「そっかなぁ。。
コロッケや、ハンバーグ
作るのん忘れたわ。。」
「いやいや、要らん要らん（笑）
大丈夫やって」
「でも子供らも食べたかったと思うんよ。。」
こんな時は多くを語らずやった。。
気をつけなくてはイケナイんだった。。
アカン。。。
さらに静かになる。。。
最後までご愛読ありがとうございます。
まぁすぐに、戻るね、いつもの事やしね。
しかし、静かなこと。。。
「チョコ！
せめてお前が喋れ！！寝てばっか。。」
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Posted at 09:11
