”もう、許して。。”
「お父さん!!!お父さん!!
早く!早く!!」
「えっ?何?待て待て。。
今、あがるから。。」
「アカンって!!早く!!」
「どうした、どうした?」
「コーロギが飛んでる!」
「コーロギ?」
「あっちにこっちに!
ほら!そこ!そこ!」
「どないしたいの?」
「殺生したらアカンで
今日、お見合いやで!」
「ティッシュに掴んで
ほら、ほら、外に!」
「ちょっと、待て、俺、裸やって。」
「わぁっぁあああ!!
靴の中に!!!」
「わかった、わかった。。ほらよ!」
「掴んだ?」
「あれっ?おらへん。。」
「最悪!!どこに逃げたんやろ?」
素っ頓狂な、雄叫びをあげながら
玄関先を「きゃー」と。。
その瞬間。。
何を思ったのか。。
玄関を大急ぎで開け全開に!!!
「はぁあああぁあああ?」
人が歩いていたら
外から、丸見え。。。
そんな、玄関即、道路の我が家なのに。。
その上、裸な私。
それも生まれたまま。。
朝から、何故か?シャワーなんか
浴びたのが悪かったのか。。
「アホ!!!裸や俺は!!」
「そんな事ゆったって!!
コーロギやで!」
「コーロギぐらいおるわ!!
早よ閉めろ!!」
「お父さん!!裸、裸!!」
「だから、ゆってるやろ!!」
急いで、閉めてくれたらいいのに。。
何だかブツブツと。。
「裸で来るからやん!!
コーロギどこ行ったんやろ?」
「知らんわ。。もうええ。。」
「コーロギ。。コーロギ。。。」
聞いてんのか?大丈夫か?
コーロギ?どうでもええわ。。。
と、バスタオルで拭きながら
「はぁぁあ。。」と 思っていたら
今度は、その中身が無い筈の
ティッシュ?を 持って
ゴミ箱に捨てに来た家内が
「あれっ?コーロギ!!!」
なんと!コーロギ君。。生きてる。。
その瞬間。。。
ティッシュの中からコーロギを
丁寧に用心深く、出したと思ったら
台所の窓を勢いよく全開!!!
道路沿いに面して建っている
我が家の目の前を
近所のおばさんが
あまりの勢いで、開いた窓を見て
「何事?」 と、こちらを見てるじゃないか!
「裸やって、俺は!!」
「アカン、アカン!!
殺生したらアカンから!!」
全然、私の裸を見られるかも。。
その事自体を 気にしていないのです。。
「お父さんの裸なんか誰も見たないわ!」
どうして、逆ギレなんだ。。
「そんな、殺生な。。。俺の裸は?。。」
最後までご愛読ありがとうございます。
もう、許してくれませんか。。
こんな家内。。
まだ、7時半やのに。。
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Posted at 09:22