【やっと晴れ】
「お父さん!やっと晴れ!
今日はお天気良いよ!」
異常気象だったのか?
お盆前くらいから続いた雨の毎日
毎朝起きたらカーテンを「これでもか!」 と
大きな音で開ける家内が
少し身体を傾け西の空を見上げ
それはそれは嬉しそうに叫んだ
「どうせ雨降るんやろな」
「今日はそんなこと無いんちゃう?
やっとプール入れるんちゃう?」
私の夏の最大の楽しみプールが
ここのところ完全に 「休業中」だった
雨が降り込むプールのカバーを眺めては
溜め息をついていた
しかしやっと晴れたといっても
あれだけの雨水が入りこんでいるこのプールに
入るのも少し勇気がいる。。
そんなことを考えていたら
背後から小さな身体をジャンプさせながら
そらが私の太腿の辺りを押してきた
「わかった!わかった!(笑) お散歩行こ!」
雨降りといっても
そらの便意が止まる訳でもなく
毎日、雨が凌げる場所まで
車を走らせるのが日課になっていた
向かう車中で
「うれすーい!!」
と、とび跳ねるそらは
この頃身体が大きくなった
抱き抱えるとズッシリと重さを感じ
その感覚が
2年半前に亡くなったチョコを思いださせる
いつまで経っても胸の奥で
忘れられないあの温もりが
私に「忘れないで」と訴えているような気がする
そのやるせない気持ちを知っているかのように
我が家にやって来たそらは
私たちの暮らしを明るくしてくれた
彼が我が家に来てから
ずっとコロナに振り回されながらも
ずっと穏やかに過ごせ
結婚してもうすぐ40年になりますが
これ以上ない幸せを感じるのであります
若い結婚で人には言えないほどの
私たちにはいろんなことがありました
それはひょっとしたら
この夏の雨のようなお天気だったかもしれません
しかしいつの日か
「お父さん!晴れたよ!」
と、その日を夢見て頑張ってきました
今そんな私たちが僭越ながら
幸せのお手伝いをさせていただくことは
本当にありがたいことだと感じるのです
人生100年時代と言われます
願わくばこの先も今日のお天気同様な
未来になれますよう頑張りたいと思います
最後までご愛読ありがとうございます
それでは今からプールに入って参ります
なんじゃそりゃ!
Posted at 09:39