【のどかな休日】
休日の昼下がり
車で約10分くらいの
海沿いのスーパーにやってきた
朝から退屈そうにしていた
元気が溢れているそらの
格好の遊び場でもある芝生の上を
右に左にと力の限り私を引っ張っていく
その時
ショーウィンドウの張り紙に
「ノンアルコールビールお試し価格200円!」
が目に止まったのです
なんだか美味しそう。。
そう言えば全くアルコール類を受け付けない私が
ビールを口にしたのはいつのことだろう?
軽く30年くらいは飲んだことはない
しかし相反し家内は
ビールを一缶飲んだくらいでは
顔色ひとつ変わらず
毎夜それはそれは美味しそうに飲むのです
一度家内みたく 「ぷはぁー!!」と
ビールを飲んでみたいと思い
買い物をしている家内を待っていると
「お父さん!
今日はたんまりエビフライよ!」
私の一番好物
それもかなりの大ぶりな海老を私に見せ
「Sくんに
たくさんお小遣いもらったもんね」
子どもたちから父の日に
それぞれプレゼントをもらい
次男からは
「お父さん何がいい?」
と、たくさんのプランの中から選んで
と何ともありがたい提案があり
「じゃ現金で(笑)」
と、言うと
「OK!」
すかさずその日に振込みをいただき
本日、その一部が
エビフライになったと云う訳でございます
夫婦でベンチに座り
「ノンアルコールビール」を飲みながら
家内が最近特にしみじみ口にする
「幸せやね。私たち(笑)ありがたいね」
結婚した当初は
まさかこんな日が来るとは思わなかった
今では考えられないくらい若い結婚で
家内など23歳にして3人の子持ちで
それはそれはいろんな意味で苦労をかけた
それでも、子どもたちだけは
苦労など知らない幸せをと
それはそれは涙ぐましい執念で
頑張ってくれたのです
先日、感激の父の日
シャワーを浴びながら
そんなことを考えていたら
不覚にもじわりと涙が出てきたのです
その時、お風呂のドアがパッと解放され
「お父さん
それはそうと「おでき」どう?」
そんな父の日が過ぎ
昨日、ノンアルコールビールを飲み
ノンアルコールと知りながらも
なんだか酔っ払ったような気持ちになり
細心の注意を払い
帰りの運転に気を遣いながら車中で
「アカン。。
何か酔っ払ったような気がする。。」
と、言うと
凄まじくデリカシーのない大きな笑い声で
「ハハハ!な、訳ないやん!!
ビールはもっと美味しいよ!」
だ、そうです
そんな休日でございました
最後までご愛読ありがとうございます
「来月帰省しまーす!」
娘から早くも帰省宣言が入りました。。
これが実は一番怖い。。
Posted at 09:39