【つつじの花咲く頃】
父親が亡くなり早いもので
明日5月16日で三年になる
我が家での家族葬は
それはそれは賑やかなお別れだった
朝、食卓で家内と2人
縁側で咲くつつじを見ながら
あの頃を思い出していた
「おじいちゃんが今、このコロナの時
生きてたらどうなってたやろ?」
「そんなもん決まっとうわ(笑)
「昭二!なんべん電話しても
ワクチンの予約が取れへんねや
お前なんとかしてくれへんか?」
とかゆうてる(笑)」
「間違いないね(笑)」
あの父親ならコロナが流行し出した時
きっと私に
「そんなもん大丈夫や!
コロナ?なんやそれ?
あんなもん全然怖ないわ
昭二心配要らへんで」
と言いながら
いの一番にワクチンを予約したであろうことは
私たち家族なら誰でも容易に想像出来る
しかしその親父はどんな時でも
何故だか底抜けに明るく
人生全てがギャグのようだった
そんな父親にある時は振り回され
泣かされたこともあった
それでもあのダミ声で
しょっちゅう電話をしてきては
「お前何しとんや?元気なんか?」
2日ほど前に会ったばかりなのに
全く会ってないかのように電話をしてきた
もうその声を聞くこともないなぁと
ぼんやりつつじの花を見ながら考えていると
ぽっとどこからか笑いながら現れ
「お前、何見とんや?はぁ?その花なんや?
つつじ?なんやそれ食べれるんか?」
そんな声を聞きたくなりました
最後までご愛読ありがとうございます
三年か。。 時の経つのは早いなぁ。。
Posted at 09:39