【酷暑】
「あっう！！水が熱い！」
プールも
すでにぬる風呂のような温度になっている
外は気温37度くらいあるのだろうか？
雲ひとつない空から太陽がジリジリと
どこに逃げても追っかけると言わんばかりに
熱を差してくる
すでに昼過ぎにて本日4回目のプールになる
家内はクーラーの効いてる部屋で
なんだかわからないサスペンスドラマを
録画して見始めた
ひとりドラマに集中したいのだろう。。
「そらも連れて行けば？」
と、我が家のバカ犬をひょいと抱き上げ
「お父さんプール行くんやって
そらくんもジャバジャバちておいで」
そらも、うとうととしていたところを
上半身裸の私に抱き上げられた瞬間
「プール！」
と確信したのか逃げようとするのです
もちろんプール自体は大好きで
日々上達してるのですが
毎日、毎回プールに行く
バカな父親に付き合いきれないのか
今回は明らかに嫌がっているのです
しかしこの酷暑
犬も暑いだろうとプールに入れてあげたいと
考えてしまうのです
二階に上がると観念したのか
プールを見ながら鼻先がピクピクと動き
脚をバタバタさせて
プールに飛び込もうとするのです
プールにそらを放すと
尻尾を上手にコントロールしながら
右に左に泳ぎ続けるのです
その姿が愛おしく離れた場所から両手を広げて
「そら！そら！こっち！こっち！」
と呼ぶとキューンと旋回して
こちらに向かってくるのです
しかし抱き上げようとすると
信頼していないのか
私の目の前を通り過ぎ背後を一周くるっと回り
またもや泳ぎだすのです
そのタイミングで
三流ドラマを一旦停止させた家内がやってきて
「ハイ、そらくん
もうあがあがしちゃいまちゅうか（笑）」
と呼ぶと
今度は見たこともないようなスピードで
家内の方に泳ぎを進め
迷いなく抱きつきにいくのです
すぐさま私のバスタオルにて
そらを充分に拭きあげると
日差しに眉を寄せながら
「あー。熱い。これは耐えられない！
お父さん！プールも熱そうよ
ゆでだこになるよ（笑）」
そう言って急いで階下に降りていった
ひとり残された私は
「ゆでだこ」 と言われすぐに降りていくと
なんだか我慢して入っているように
思われたくないので
ここからさらに顔をあげると
日差しが熱いので
プールの底を這うように息が続く限り泳ぎ
息を止めていられなくなると顔を一瞬あげる
を繰り返すのです
しかし長風呂に入っているように
身体がポカポカしてきたのと
家内から見て
我慢強い男と認識したであろうタイミングで
階下に降りると
その三流ドラマのクライマックスにかかっているのか
こちらを一瞥することもなく
「絶対話しかけんといて」
のオーラ全開だったのであります
なので静かに静かに冷蔵庫に冷やしている
「アップルジュース」
(義兄からお中元でいただいた)
を飲み干し
ちょこんと隣に座っていたら
三流ドラマのクライマックスが終わったみたいで
「お父さん。熱かった？プール？」
「全く！気持ちいいだけ」
「ふーん。顔は熱いって書いてるけどね（笑）」
「ま、酷暑やからな。暑いんは暑いな
せやけど、あと今日２回は入れるな」
あちゃー言ってしまった。。
と、思いながらも口に出してしまった以上
そののち２回またもやプールに入ったのであります
しかし最後に入った時
すでにぬる風呂から
常温のお風呂みたいなお湯になっておりました
酷暑恐るべし。。
明日は家内に黙って
家中の氷をプールに入れちゃお
「氷なくなってる！」
そんなん知るか
熱いんじゃ！
最後までご愛読ありがとうございます
しかしいつまで続くんだ
この酷暑。トホホ。。
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい！
心よりお待ちしております。
Posted at 09:39