【5月3日】
「あら。Sくんからやわ！
もしもし？ハイハイ」
次男から電話がかかってきた
家内の声が裏返ったような少女みたいになる
「あらまぁ。お元気。（笑）」
何故か、家内は息子たちから電話が入ると
ときおり変な関東弁？トーンになるのです
「あ。お母さん。今大丈夫？」
二人の電話が始まったので
とにかく邪魔はしないようにと
寝る前に歯を磨きに洗面所に向かったのです
電動歯ブラシの
「ウーン！ウーン」の音があるにもかかわらず
家内の裏返った高い声がこちらまで漏れてくる
8:2くらいで家内が喋り
それを息子が聞いている
そんないつものやり取りで
「母さん、ゴメンね
いつもならゴールデンウィーク帰省してるけど
今年はコロナで帰れない
僕はもちろん変わらず元気やけど、今年は残念
お盆くらいにはゆっくり帰るからね」
「今年は仕方ないよねー。自粛、自粛」
その電話を切ったあと何を思ったか
家内が私のところにやってきて
「あの子、なんか最近
私のお父さんみたいに思ってきた。。」
「はぁ？お父さん？」
「そう。だってこっちの心配ばかりして
大丈夫？ そうか、そうか。
お母さん楽しそうやね、元気そうで良かった
くれぐれも身体大事にしてね！って
僕たちは大丈夫やからって
これってお父さんみたいよね
どっちが親かわからんくなる（笑）」
息子から電話が入ったその6時間くらい前のこと
「お父さん！！いいこと思いついた！！」
急に何を言い出すかと思ったら
「夏にはさぁ。絶対みんな帰ってくるやん
なので今年はビールサーバー欲しいね！
プール入ってビールサーバーあれば
いつでも飲めて楽しそうやと思わへん？」
「ハイ！買います」
こんな寂しいゴールデンウィークは
初めてやね。。とポツリと遠い目をして
呟いた家内が可哀想になり
「お母さん！それ最高！！買うべき！！」
ビールなど一滴も飲めない私ですが
「お父さん、ちょっとネットで調べてみて
そんなん売ってるかな？」
「お任せください」
大家族が集まることを
生きがいの全てにしている家内が
少し寂しそうにしていた
そんなタイミングで
息子から電話があったので
私はありがたかったのです
「わたしゃひとりで実家に帰りたいわ」
「なんじゃ、そんなに帰りたいんか？」
「あったし前やん。」
同じ日に娘から私に連絡が入ったのですが
こちらはずーっと娘のままで
成長が止まっているようで
とてもじゃないですが
私たちへ親っぽいことなど何もなく
「お父さんが甘やかすからやで(笑）」
今まで１万回くらい言われたことを家内に言われ
そんな姉と全く真逆の息子が
本日5月3日誕生日を迎えたのです
34年前、生まれてからずっと身体が弱く
心配だった息子がはるかに私より大きくなり
今、家内にとってお父さんみたいと思うほどの
頑強な2人の子供を持つ大人になったのですが
唯一の弱点は父親の私と同じで
娘にはめっぽう弱いみたいで
「お父さん、娘ってやっぱり可愛いよね
もう何でもしてあげたくなるね
お父さんの気持ちがわかるわ」
「嫁に出す時、大変やで、今にわかる（笑）」
「だろうね。。」
福山家永遠のテーマを
彼も受け継いだのがなんだか嬉しいのです
最後までご愛読ありがとうございます
ま、それはそれとして
５月３日誕生日おめでとう！
待てよ。。
そういえば長男も娘には激甘だったよな
福山家の男子、お互い苦しみましょ（笑）
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい！
心よりお待ちしております。
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Posted at 09:39