【産まれとる！！ 】
「今日も元気か？」
毎朝の日課
それもこの年齢のせいか
ぴたっと朝の６時前には目が覚めるのだ
ひどい時には
「あーよく寝た。」
と起きあがり時計を見ると
「あれっ？４時？」
若い頃には考えられないこの目覚め。。
身体がどうなってるのだ？
一度目覚めるとなかなか寝付けない。。
隣で超爆睡の家内とチョコを横目で見て
「なんと幸せそうな寝顔。。」
この人たちにはきっと悩みがないのだ。。
羨ましい限りと改めて感じ
そのスーパーお幸せな二人を 出来るなら
その幸せ時間を邪魔することなく
静かに静かに音を立てないよう細心の注意を払い
さらに足音を立てないよう階下に降りていくのだ
まだ薄暗い階下に降りると
父の葬儀、家族葬の名残りか
お線香の香りがかすかに感じるのだ
早いもので、もう10日以上経ったのか。。
日が経つのは早いようなあれほど慌ただしい日が
今では悲しむ余裕すらなかったことに
感謝すら覚えるのです
母親と隣同士に並ぶ遺影を
初めてゆっくり眺めていた
両親の遺影が高笑いしてるようにも見えてきて
「しょうじ、おまえはオモロい！」
まさか？そんな筈ない。。
遺影が動きそうな気もして
心を落ち着かす意味も込めて
「チーン！」と鳴らしたのです
それが思いのほか大きな音になったので
さっさと手を合わせていつものように
私の愛すべき「熱帯魚」を見ていると
「あれっ？！！産まれとる！！」
目を細め、間違えていないか再度確認すると
なんとびっくりするほど小さな
「ネオンテトラ」の赤ちゃんが2匹
泳いでいるのだ！！
初めての経験で
熱帯魚を飼いだしてから苦節 約4か月
初めて我が家に産まれた新しい命なのです
最初に飼ったあの「ネオンテトラ」が
赤ちゃんを 産んだのです
寂しいだろうと、熱帯魚仲間を増やしながら
私はこの日を待っていたのだ！
しかし2匹だけ？
まあいい！！
そんなことは問題ではないのだ！
新しい命が産まれた！
そのことが私には大切なのだ！
この嬉しさを伝えようと
眠気まなこの家内を無理やり階下に連れてきて
「ほら産まれとるやろ！どや！？」
すると
「ホンマや！産まれてる。。でも2匹だけやね」
「2匹だけでも凄いやろ？」
「もっと産まれたのかも知れんけど
パクッと食べられたかもね。この大きな魚に」
と、シラっと泳いでいる
オレンジの魚を指差すのです
「はぁ？？？？」
「わかった。よかったね。
はぁ。。もう寝るね」
だと！！
なんじゃこの女房は！！
もういい！！
なんとデリカシーのない女房じゃ！！
こうなったら家内が卒倒するくらい
熱帯魚を増やしたる！！
皆さん応援宜しくお願い致します
最後までご愛読ありがとうございます
しかし唯一理解あり
私が望むリアクションを起こしてくれる
熱帯魚大応援隊長！がいるのだ！
それは九州に住む長男の子しかいない
あれは優しい！
早く見せたい！
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい。
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Posted at 09:39