【小さな「森進一」】
「泣くなよ。。泣くなよ。。
泣かんとってくれよ。。」
心の中で祈りながらベビーカーを押していた
「お父さん、ちょっとR子ちゃんと
服とか見たいから
いっぺい見ててくれるかな？」
「任せろ！」
先日からお食い初めのため
帰省している次男夫婦と孫のいっぺい
息子は本日大阪で就活生への大規模な
面談？があるらしく
朝早くから仕事に向かったのです
嫁のR子ちゃんは普段小さな赤ちゃんがいるので
自由がきかなくて
ショッピングを楽しむ時間もないだろうと
イオンのショッピングモールに出かけたのです
店内に入った途端、気持ち良さそうに
眠りに入ったいっぺいのベビーカーを押していたら
家内と嫁が
「あ！この服可愛いね！」
なんて言いながら店の奥に入っていくのです
仕方がないからベビーカーを押していたら
家内が戻ってきて
「お父さん、ちょっといっぺい 見ててくれる？」
となったので ベビーカーを押して
ぐるぐるとモール内を歩き出したのです
一階部分はだいたい回ったので
戻ってくると家内たちに再度出会ったら
「すごく気持ち良さそ。。よく寝てるね。」
「なんかホンマによー寝てるわ」
「きっとベビーカーの動きが気持ちええんやわ
でも止まったら泣くかもね、
お父さん大丈夫？
もうちょっとショッピングしててもいい？
R子ちゃんも楽しみにしてたみたいやからさ」
「大丈夫、大丈夫ゆっくりしてたらええで」
とは、言ったものの
残された私たち2人は仕方ないので？
モール内をさらにぐるぐる回り出したのです
するとこの喧騒にも関わらず
大物なのか？鈍感なのか？
いっぺいは全く起きる気配がないのです
こりゃ楽ちん！と思いぐるぐる歩いていると
さすがに疲れてきて
少し休憩とベビーカーを止めベンチに座ると
急に泣きはしないのですが
「森進一」の「襟裳岬」を歌う出だしのような顔になり
今にも泣きそうになったので
私も慌てていっぺいと同じ顔
「森進一」みたいになり
2人の「森進一」が泣き顔で見つめ合うという
なんだかヘンテコな状況になり
間一髪のところで小さな「森進一」が
泣きを止めたのは
ベビーカーを押しながら進むと
泣き止むことに私は気がついたので
「そっか。。
ベビーカーが止まったら。泣くんや。。」
そう考えたので
結果
イオン内を26周？くらい 回ったのあります
家内から幾度なく電話が入ってたのですが
小さな「森進一」を見ている私には余裕がなく
電話にも出れずその後二度ほどいっぺいは
「森進一」状態になりましたが
再度私も「森進一」状態で返したら
奇跡のように泣かなかったのです
結果
家内たちと無事合流してことなきを得たのです
「お父さん大丈夫やった？
どこ行ってたん？ありがとうね」
「おかげ様でゆっくりお買い物出来ました」
家内と嫁に労をねぎらわれ？
「森進一」の話をすると爆笑され
そのタイミングでパッと目を覚ました
小さな「森進一」が
キャキャと笑い出したのです
なのでとても幸せなイオン26周？
小さな「森進一と共に」を感じた次第でございます
しかし疲れた。。
最後までご愛読ありがとうございます
周囲の人から変なおじさんに思われただろうな
ベビーカー押しながら赤ちゃんを見つめ
襟裳岬唄ってるおじさんなんて。。
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい。
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Posted at 09:39