【えべっさん】
「お父さん！中吉！やったね！」
一年の商売繁昌を願う
柳原の蛭子神社に今年もやって来たのです
「おみくじ引いてみよう！」
家内はどうしてこんなにおみくじが大好きなのだ？
絶対におみくじを引きたがるのです
どこの神社に行っても
「あ！おみくじ！」
私も嫌いではないですが
家内に限らず きっと女性は
占いやおみくじが男性に比べると絶対好きなのです
しかし人と家内が少し違うのは
家内はたとえどんな占いが出ても
「大吉」→最高！！今年もバッチリ！
「中吉」→あとは大吉に向かうだけ！！今年も最高！
「吉」→聞こえが良い！！全てが幸運な感じ！
「末吉」→名前が可愛い！！幸せが舞い込みそう！
「凶」→これ以上の下はない！したがって上に行くだけ！
以前、私が「大凶」を引いて驚いた時など
「お父さん！これは珍しい！！
最高にツイテるんじゃない今年？」
そう言って
「記念に写メ！写メ！！
イイなぁ。。私も引きたい！」
決して、どんなおみくじの結果になろうと
私までも全てが大吉！を引いたような感覚になり
「そうかなぁ。。大凶やで。。」
そう呟いたことを
後悔するような気持ちになるのです
「まぁ関係ないよ。所詮おみくじやしね」
はぁああああ？
その前向き思考が
私にはとてもありがたいのです
「だからチョコはお家でお留守番って言ったのに！」
そう言われながらも
「チョコもえべっさん行きたいよな？」
私が反対を押しきって連れて来たチョコが
哀しくなるくらい歩こうとせず
「親方の巡業中」みたいに
私と家内に交互に抱っこされて
「わぁ！！可愛い！！」
若い女性に言われたことも
見たことないほどの人！人！人
この熱気のえべっさんに興奮？ 興味津々で
観るもの全てにキョロキョロしていたら
12歳の年齢からでしょうかすっかり疲れ果て
帰りの車中で
家内の肩に乗りウトウトしだしたのです
「あ。。チョコ寝そう。。」
そう言った家内も
この賑やかだったお正月からの
疲れが少し溜まっていたのか
目を離すと珍しく寝息が聞こえて来たのです
ちょうどその時
須磨の海岸沿いを走っていると
夕陽が差し込むようにオレンジ色に
車内を照らしたのです
その時、私はそっと。。
本当にそっと。。
喉が渇きペットボトルの蓋を
二人が絶対に眼を覚まさないように
開けたつもりだったのですが
やはり私は不器用なのか
その動き全体に大きな音がしたので
チョコも家内も目を覚ましてしまい
「えっ？寝てた？」
そう言われたので
「寝ててエエやん。大丈夫」
そう言って笑うと
目覚めに少し焦点が合わないのか？
チョコと家内が
ジーっと私の顔を見て確かめるように
「チョコ、お父さん
えべっさんみたいな顏してるね（笑）」
だって。。
寝てたらイイのに
最後までご愛読ありがとうございます
「商売繁昌！！」この派手なお飾り。。
結婚相談所に飾って良いものなんだろうか？
真剣にご結婚をお考えの貴方
おせっかいな私達にお任せ下さい。
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Posted at 09:39