【Nカバン】
「あ！Nカバン！日能研！」
先日、三宮にお見合いの立会いに
家内を送って行った時
小学３年生？くらいの男の子が
自分の身体の半分以上に見える
通称「Nカバン」と言われる
大手進学塾、日能研のカバンを背に
持ち歩いていたのです
「Sの小学生の時思い出すね。。」
我が家の次男があのカバンを背に
日能研の塾に電車にひとりで乗り
片道３０分くらい掛けて通ったのは
もう２０年以上も前のことか。。
「入塾テスト全国１位でした！
日能研灘特進コースにお入り下さい！」
うちの子が全国１位？
それも灘中？灘特進コース？
「ひょっとしたら天才ちゃうか？
オモロそうやで受けさせてみよ」
そんな勝手な親の思い込みで受けた息子が
その後４年、通うなど想像もせず
よく聞くと当時全国で選抜された約２０名くらいが
そのまま定期的な
塾での厳しいテストを繰り返しながら
その都度、子供にとっては残酷？なほど
成績が発表され そのランクによって
クラス替え、席順すらも替えることになるのです
しかし、成績の上下は若干あるものの
当時、その選抜された約２０名は
小学校の三年生くらいから
ずっと「灘特進コース」で、私の記憶では
ほぼ全員が灘中に合格したのです
その選抜コースを通った中には
かなりの遠方から通っていた小学生もいて
我が子などは
「お宅は近くていいですね。」
そう言われることもしばしばだったのです
しかし私はそんな小さな子供が
電車に乗って通う姿が可哀想で
「大丈夫かあいつ？カバンが重そうやで。。」
そう感じてたのですが 家内は
「大丈夫！！あの子は心配ない！！」
そう言ってドンと大きく構えてるのです
そんな息子がお正月に帰省した時
家内は年末に元町商店街を歩いていたら
「このカバン、S好きそ」
そう言って
買っておいたカバンを息子に渡したら
30歳にして周りから「４５歳の風格」と言われ
さらに体重９０キロが目の前の息子にすれば
痛々しいほど小さなカバンだったのです
「小さい。。」
そう咄嗟に思ったのですが
「うん、良いね！！イイ！！」
姉や奥さんに言われると
「そうかな」
そう言って翌日には
首からぶら下げて歩いていたのです
さらに年末に息子から電話があり
「たくさんボーナスいただいたから
お母さんになんでも買って上げたいから
何が欲しいか考えててって言っておいて」
「お父さんには？」
「それはなし（笑）」
相変わらずの感じがあの息子らしく
結果
家内は自分が買ったカバンの数倍の値段の
高級な靴を買ってもらいましたが
私は 「大丸」の外で
車の中でお正月に一時間近く待たされ
満面の笑みの家内に
「待った？ゴメーン！！」
全く謝る気持ちのない「ゴメーン！！」を聞いたのです
お正月が終わっても超ご機嫌な家内は今朝も
「あの子、来週また海外出張やって。。
心配やわぁ。」
そう言って意味なくカレンダーを見ていたのです
はい。
心配など微塵もございません
あなたのお子さんはもう、あの重いNカバンを背に
よろめきそうな足で歩いていた少年ではなく
君の倍くらいの身体の「おじさん」でございます
最後までご愛読ありがとうございます
しかし時の経つのは早いものだなぁ。。
真剣にご結婚をお考えの貴方
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Posted at 09:39