【真夏の怪談】
それは、先日の深夜のことでございました
家内が急に
「お父さん、アイス食べたーい！」
そう言いだすと
まず収まることがないのと
そう言えば私も少し
口が寂しくなってきたので
近くのコンビニまでチョコを車に乗せると
肩のところによじ登り
「お江戸でござる！」
そんな風に 周りを見渡しながら
「さ。何処です？」
そんな顔をした。。
車で走ってわずか３分ほどの
コンビニに行くだけとは知らず
毎回お外に出るのが
これほどまでに新鮮に行けるのも
羨ましい限りなのです
コンビニに着いたら家内は
お目あてのアイスの売り場に
向かえばいいものを
入り口から、９０度規律よく左方向の
雑誌の方向に入ってから
アイスの売り場に向かうのだ
私は、まっすぐアイスの売り場に
向かったのですが
コンビニのレジで、高校生なのだろう
夏休みにアルバイトをしているのか
慣れてない感で
「いらさいませ。。」
覇気なく声をかけられたので
ペコっと頭を下げ前を通り過ぎたのです
その時前方に
見たことある初老の男性が
何故かサンドイッチの棚の前で悩んでいたのです
「あれ？何処かで。。。誰やったか。。」
一瞬、悩んだのですが
すぐに思い出したのです
チョコがいつも散髪をお世話になっている
ペットホテルのお父さんなのです。
「あ、どうも
いつもチョコがお世話になってます 福山です」
するとお相手も
「あ。チョコちゃんの！
チョコちゃん元気？」
そんな話をしていたら
グルッと回って少し遅れぎみにやってきた家内が
深夜のコンビニでいつものトーンで
「わぁ！！先生！！
こんなところで！お久しぶりです！！
お元気ですか！？」
「あ。どうも。。」
凍りついたような目のペットホテルのお父さん。。
「チョコもおかげ様で元気です！」
その時気づいたのです。。
家内は何を勘違いしたのか
チョコのかかりつけの病院の先生と
間違っていることに。。
皆さんには考えられないでしょうが
その天然ぶりは 想像を絶するのです。
「アカン！！」
そう一瞬で判断した私は
家内の声を遮るように
「ちなみにチョコの散髪って
来週月曜日くらい空いてますか？」
「チョコちゃん、もう伸びましたかいな？
大丈夫です 時間は。。」
そのやり取りを聞いていた家内は
多分その時に自分の間違いに
気がついたのです
「そうなんです。おじさん。もう伸びちゃってね。
短くカットしちゃって下さい」
明らかに何もなかったように
体勢を立て直しとる！！
先生。。って言っておきながら
一瞬でおじさん。。
結果
何もなかったように
無事チョコの散髪の予約をして別れたのですが
絶対にペットホテルのお父さん
あの鳩が豆鉄砲を
食らってしまったような顔をされていたので
「あ！先生！」
と言われたことを不思議に思っているだろうな。。
しかしあの一瞬は
本当に背筋が寒くなったのです
あー怖かった。。
頼むから間違わんとって欲しい
最後までご愛読ありがとうございます
しかし、ペットホテルも病院も
何年も通っているのに。。
普通間違うだろうか？
それも全然似てないし。。
それが一番怖い。。
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Posted at 09:39