こたろー君
「こたろー、おいで、おいで」
キョトンとした顔で、
伺いながらも少しずつ距離を詰め
崩れる様に足を曲げ
“絶対に悪い事してません”
と言う様な顔をして
お腹を仰向けにし、
恍惚の表情で
私の「なすがまま」になっている
「こたろー」
申し遅れましたが
「こたろー」
は、娘の家で飼っている犬で
ポメラニアンのオス5歳の
黒一色の、もう全てが「真っ黒」の
眼球も真っ黒で、暗闇に紛れると
一瞬、見失うくらいの鮮やかな
「黒！」の
性格の優しい、
我が家の馬鹿犬
小悪魔チョコちゃんとは
打って変わっての
「愛すべき優しい馬鹿犬」なのです。
このこたろー君
「どうしても、犬飼いたいねん、
大体、犬のおらへん生活
したことないから苦しいねん。。」
と、関東に嫁いだ娘が、
淋しさの余りに
言い出したものだから
優しい優しい、娘婿
「おう、、おう、、そうやね。。」
と、取り敢えず、
ペットショップに連れて行かれ
一匹、完全に“売れ残り”
誰も買う事も無くすでに、
成犬になりつつあった
「こたろー」
もちろん、ある期間が過ぎると
ペットショップでは行き先は。。。。
なのを知っている我が娘
思わず
「めっちゃ、かわいい！！！」
「めっちゃ、かわいい！！！」
とその場で買って連れて帰り
(この辺りが父親似)
飼う事、かれこれ5年間
当初の人間に対する不信感も、
完全に消え去り
今では、
孫達と完全なる「兄弟」のごとくで、
家族として「同化」しているのです。
(孫達は、私以上の犬好き)
そんな、こたろー君
今、私の横で
イビキをかいて寝ております。
良かったね「こたろー」
最後までご愛読ありがとうございます
それにしても、バカ顔やなぁ。。(笑)
Posted at 10:55
